奈良県奈良市・帯解黄金塚古墳

墳丘の周囲に二段の石敷、磚積み石室のスーパー終末期古墳


帯解黄金塚古墳(奈良県奈良市田中町) 

 一般公開2009年2月28日/奈良市教育委員会

 宮内庁が陵墓参考地に指定している帯解黄金塚古墳の墳丘の周囲に、帯状に取り巻く石敷が見つかりました。幅0.5mの上段と1.6mの下段の二段構造になっており、さらにその外側に周溝、外堤が巡ります。石敷は寺院や宮殿の手法に似ており、当時の最新技術が取り入れられたと思われます。また、横穴式石室は、長大な羨道に途中柱状の張り出し部を持つ特異な磚積み石室であり、すべてにおいて、当時の古墳業界の常識を覆したスーパー終末期古墳といえるでしょう。

北西裾の石敷

下段石敷

墳丘の背後にコの字に巡る巨大な外堤

出土した須恵器、七世紀中頃


<ホームへ戻る>

 

inserted by FC2 system