三重県菰野町の古墳


飛塚古墳

 菰野町大強原、四日市北警察署の斜め前にあり、2012年に調査がおこなわれました。その結果、径28mの円墳と判明しましたが、墳頂は削平されて埋葬施設は残っていないと思われます。周溝の一部が見つかりましたが、ほとんど破壊されていました。裾付近から赤く塗られた家形埴輪、円筒埴輪の破片が出土、五世紀頃のものです。

県道沿いの墳丘

後世に破壊されていた周溝


奧郷浦古墳群

 菰野町大字千草字奧郷浦、朝明川沿いにある朝明西運動広場の東側に大きな林があります。その中央北よりにありますが、林の中は道も標識もありませんので、探し当てるのはちょっと困難です。3基の古墳が残されているそうですが、見学したところもう1基あるようです。中央にある最大の1号墳は、径20mの大きな円墳ですが墳丘南側が破壊され、横穴式石室も崩壊して石材が散乱しています。奥壁と右側壁の一部がかろうじて元の姿を留めていて、本来は推定全長10m、幅2mの大型石室だったと思われます。

1号墳

1号墳、石室崩壊

1号墳、右側壁の一部

 1号墳の東に隣接する2号墳は径15mの円墳で、1号墳の裾を壊して築かれているので2号墳が後に造られたことがわかります。墳頂部には天井石が露出しています。

2号墳

2号墳、巨石が露出

 2号墳の南側にある3号墳は径16mの円墳で、墳丘は良好に残っていそうですが、墳頂は凹んでいて、大きな石材が露出しています。石には割ろうとした跡が残っています。さらに南側にも小さな墳丘があり、加工された石材があるので、これも古墳だと思われます(仮称4号墳)。

3号墳

3号墳、石材露出

4号墳


七ツ塚古墳群高塚支群

 菰野町杉谷の三岡墓地に5基の古墳が残されています。東端の1号墳は、径15mほどの円墳で、墳頂に天井石が露出と説明板に書かれていますが、それらしいものはなく、石碑の台石がそうなのでしょうか。2号墳は墓地の南側の民有地内にあり、径19mの円墳です。中央の3、4号墳はともに径10mほどの円墳で、墳丘がかなり崩れています。3号墳の裾に巨石が2個ころがっています。西端の5号墳は、墳丘の4分の1が削られていて、石材の一部が見えています。

1号墳

2号墳

左3号墳、右4号墳

5号墳


七ツ塚古墳群黒石原支群

 三岡支群から西へ1km、かなり離れていますが、名称は同じ七ツ塚古墳群です。別荘地付近の林の中に東西に並ぶように古墳が11基並んでいます。すべての古墳で墳丘は崩壊し、横穴式石室の石材が露出していますが、石室の形を留めているものは2基だけです。

東端の古墳

道路沿いに石材が露出した古墳

石材が露出した古墳

石材が露出した古墳

石材が露出した古墳

石材が露出した古墳

石室の形を残した古墳

石材が露出した古墳

最も保存の良い西端の古墳

左の古墳の石室


江平古墳群

 江平集落から西へ進むと、三叉路の南にため池があり、その南側の林の中に10基以上の古墳が残っています。保存状態は良くなく、まともに古墳と判別できるものは少ししか有りません。

保存の良い墳丘

こちらは中央が陥没

墳丘のみ

墳丘のみ

石材露出

石材露出


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