牽牛子塚古墳の隣から横口式石槨を新発見


奈良県明日香村大字越小字塚御門194・越塚御門古墳

 2010年12月11日 現地説明会/明日香村教育委員会

 国史跡・牽牛子塚古墳の隣接地から、全く知られていない新しい古墳が発見されました。墳丘はほとんど残っていませんが、一部版築の痕跡が残っています。埋葬施設は飛鳥の終末期古墳では定番の石英閃緑岩を使用したくり抜き式横口式石槨で、床石と蓋石の二石からなり、蓋石はドーム状にくり抜かれ、内寸は2.4m×0.9m×0.6mの大きさです。床石には蓋石をはめ込むためのほぞ穴や、棺台部の排水溝なども加工されています。二石の接合面には隙間がほとんどなく、加工技術の高さを感じさせます。また、ほぞ穴には隙間を充填する漆喰も残っていました。石槨の前には軸をずらして墓道が設けられています。川原石を幅1mに並べ、その間にバラスを敷き詰めています。棺は漆片が出土しているため、漆塗木棺であったと思われます。七世紀前半頃の築造と考えられ、被葬者は、ほぼ同時期の牽牛子塚古墳との密接な関係が窺えます。

牽牛子塚古墳との位置関係

石槨と墓道の全体像

バラスを敷き詰めた墓道

埋葬空間の奥壁部、全く隙間がない驚異の加工技術


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