高知県高知市・いの町の古墳


朝倉古墳 【管理人推薦】【県史跡】

 高知市朝倉宮ノ奥1574、朝倉神社から西へ山沿いの道を進むと、左下の斜面中腹に横穴式石室が開口しています。1930年に開墾中に発見されましたが、当時の朝倉村青年団の手により、保存と整備がなされました。開墾で墳丘は失われましたが、残存する石室は玄室長5.4m、幅2.6m、高さ2.4m、羨道長は現存で3.9m、幅2.13mの両袖式で、県内でも最大の巨石墳です。七世紀前半から中頃の築造です。

古墳正面、石室が完全に露出

羨道

玄室奥壁

奥から玄門


愛宕神社裏古墳

 高知市愛宕山121-1の愛宕神社の裏にあり、横穴式石室が完全に露出しています。羨道は基底部の石材が残る程度ですが、玄室は良く残されていて、内部にご神体が祭られています。

古墳正面、羨道はかなり破壊

玄室部

玄室内部

石室裏側


吉弘古墳 【市史跡】

 市街地の北端近く、高知市北秦泉寺字吉弘262-1、吉弘公民館のところに案内板があり、そこから50mほど登ったところにあり、周りを民家に囲まれていて、路地の隙間にかろうじて石室が開口しています。そのわりに、保存状態は良く、径8.2mの円墳で、横穴式石室はほぼ完存。羨道長3m、幅1.36m、高さ2.15m、玄室長4m、幅2.1m、高さ2.4mの両袖式で、天井は3枚、奥壁は1枚の巨石で築かれています。

古墳への入り口

石室開口部

玄室奥壁

玄門部


枝川2号墳 【町史跡】

 いの町枝川坂屋2111、土佐電宇治団地駅のすぐ北にある民家の床下に石室が開口しています。琴平山南麓に築かれた3基からなる枝川古墳群の中央に位置し、墳丘は不明ですが、横穴式石室はほぼ完存。羨道長2.8m、幅1.3m、玄室長3.3m、幅2m、高さ1.95mの両袖式で、七世紀初め頃の築造です。

崖に面した民家の床下に石室が開口

羨道

玄室奥壁

奥から玄門


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