湖東最大級の横穴式石室を調査


■滋賀県彦根市清崎町「荒神山古墳群A支群1号墳」

 2023年4月15日 現地説明会/彦根市文化財課・滋賀県立大学考古学研究室

 彦根市の荒神山は琵琶湖を眼下に望む独立丘陵で、頂上付近にある前期の前方後円墳である荒神山古墳の他にも、6〜7世紀の後期古墳が多数存在します。そのうち、最大の石室を持つA-1号墳が調査されました。墳丘はかなり失われていますが、推定径24mの円墳と思われます。横穴式石室は玄室の奧側だけが残っていて、中近世に仏堂として利用されていました。床面の土砂を取り除いた結果、現状で玄室長3.8m、幅2.9〜2.3m、高さ2.2mの規模と判明しましたが、本来は5〜6mの長さがあり、胴張状であったと思われます。今後は、玄室前側、羨道部の調査を実施する予定です。

石室正面

現在の石室入口、袖は後世のもの

掘り下げられた玄室床面、雨で水没中

右側壁

玄室奥壁

左側壁


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