兵庫県篠山市・雲部車塚古墳

周庭帯の外縁部を初めて検出


●兵庫県篠山市東本庄 雲部車塚古墳

●2006年1月22日 現地説明会/兵庫県教育委員会埋蔵文化財調査事務所

 雲部車塚古墳は全長140m、盾型周濠を持つ県下第2位の中期の前方後円墳で、南北にある陪塚も含めて宮内庁が陵墓参考地として管理しています。南側を通る県道篠山丹波線の歩道設置工事に伴って、周濠に隣接する部分の調査が実施されました。その結果、周濠のカーブと約12mの幅で並行する溝を検出しました。この溝を延長すると、後円部西側の田圃の中にある円弧形の地割りと連続しています。この結果、この溝は古墳の周庭帯の外縁を示すものであると考えられ、従来、航空写真で周庭帯の痕跡ではないかと推測されていた古墳周辺の地割りが、初めて実際に確認されました。

周溝と並行してカーブを描く溝

古墳は現在、宮内庁による墳丘すそ破壊工事を実施中


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