京都府精華町・鞍岡山3号墳

島状遺構を持つ大型円墳


●京都府精華町下狛 鞍岡山3号墳

●2004年9月25日 現地説明会/精華町教育委員会

 下狛ニュータウン開発事業の事前調査で3号墳が調査されました。内容は以下の通りです。

・径40m、高さ6.5mの南山城最大の円墳で、段築ではなく、丸い斜面を持ち、ほとんど地山を削りだして築かれています。

・墳丘全面を粘土で覆い、そこに10〜30cmの川原石を差し込む形で葺石を貼り付けている。そのため、葺石の保存状態が非常に良い。

・墳頂には大きな盗掘坑がありましたが、粘土槨はかなり遺されているとみられ、今後主体部の調査が待たれます。

・墳頂部に円筒埴輪列の基底部が現位置で残っていました。

・墳丘北側の平坦部にひょうたん型の島状遺構を検出。高さ30cmくらいで低い墳丘と葺石が施されています。巣山古墳と類似しており、何らかの祭祀の施設と考えられます。

饅頭のように丸い墳丘、手前が島状遺構

瓢箪型島状遺構

墳頂部の盗掘坑

円筒埴輪列


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