福岡県鞍手町の古墳


新延大塚古墳 【管理人推薦】【県史跡】

 鞍手町新延、県道29号線泉水交差点のすぐ北西にあります。径30m、高さ7mの大型の円墳で、主体部は遠賀川流域では最大級の横穴式石室ですが、残念ながら入口は施錠され、内部は鉄骨で補強されています。全長12m、後室長3.7m、幅3.3m、高さ4m、前室長2.5m、幅2.5m、高さ2.2mの複室構造で、さらに羨道との間に、1.6m×2mの空間があり、三室構造とも言われています。六世紀後半の築造で、豪華な副葬品が出土しています。

巨大な墳丘

石室内部

前室から後室

玄門部(説明板より)

 鞍手町歴史民俗資料館で石室の鍵を借りられると言う情報を得て、入室してきました。後室は腰石や玄門に巨石を使用し、その上に小さな石材を持ち送って非常に高い空間を築いています。前室、後室とも板石が敷き詰められ、かなりレベルの高い石室です。これだけの石室を常時公開しないのはもったいないですね。

後室の玄門

後室奥壁、非常に高い

後室の玄門奧から

前室の玄門奧から


新延小学校古墳

 鞍手町新延150、新延小学校の校庭にあります。現状で径8mほどの円墳で、主体部は全長7.3m、複室構造の横穴式石室です。しかし残念ながら扉が施錠されている上に入口がフェンスで囲われています。安全のためとはいえ、ここまでしなくても・・・。小学校は訪問時まったくの無人で、入室は諦めました。

石室入口は二重に塞がれています。

石室開口部


鎧塚古墳群 【県史跡】

 鞍手町新延、新延小学校の東300mにある剣神社境内の林の中に密集する5基の円墳からなります。神社すぐ隣の1号墳は径38mの二段築成の大型円墳で、周溝も良好に残っています。円筒埴輪が採取されています。主体部は竪穴式石室です。道路を挟んだ南側にある2号墳は径5mの小円墳です。1号墳の奧にある3号墳は径13mの円墳です。最も西にある4号墳は径15mの円墳で、主体部は竪穴系横口式石室です。石組みが残っているらしいのですが、現状は大きな陥没があり、羊歯に覆われてよくわかりません。中央道路沿いにある5号墳は径5mほどの小円墳です。

わかりやすい分布図

1号墳

2号墳

3号墳

4号墳

5号墳


古月横穴 【装飾古墳】【国史跡】

 鞍手町古門3080-1、鞍手工業団地のすぐ南の丘陵南端にある横穴群で、六世紀後半から七世紀にかけて築かれた41基からなります。そのうち、2、6、9号墓には装飾があり、9、12号墓は墳丘を伴います。最近史跡整備されましたが、多くが蓋をされてしまいました。南側斜面のほぼ中央にある2号墓はドーム状の単室構造で、奧壁に沿って屍床が設置されています。右側壁から前壁にかけて、格子状紋と動物のような紋様を線刻で描いています。出土した須恵器から七世紀前半頃の造墓と見られます。

南斜面の横穴群、墳丘のあるのが9号墓

分布図

左からD1、1、C5号墓、かなり小さい

左15、右16号墓

17号墓、数少ない開口横穴

装飾のある2号墓

2号墓内部、奥壁に沿って棺台がある

2号墓右側壁の線刻、動物か?

 南斜面の支群の真ん中に位置するのが9号墓で、径14.5mの墳丘を伴います。玄室は長さ3.33m、幅2.5m、高さ1.62mの群中最大規模で、奥壁に沿って屍床が設けられています。奥壁上部には、赤色で斜格子紋が描かれていますが、保存施設が造られ、厳重に密閉されています。いつか公開してくれるのでしょうか?

右端が9号墓、左が2号墓、その間に14号墓

9号墓正面

9号墓奥壁の斜格子紋

中央に5号墓、右端に4号墓

 南斜面の支群の東端にある6号墓はドーム状の単室構造で、奥壁から右側壁にかけて、線刻で斜格子紋が描かれています。東支群の10号墓は、内部の屍床が見学でき、12号墓は墳丘を伴います。

6号墓

6号墓内部、奥壁から右側壁にかけての斜格子紋

10号墓

10号墓内部の屍床

12号墓

発掘調査中の昔の様子


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