鳥取県倉吉市東部の古墳


福庭古墳 【管理人推薦】【県史跡】【装飾古墳】

 倉吉市福庭の波波伎神社境内にあります。太平山の西麓近くに築かれた七世紀初め頃の径35m、高さ4mの円墳で、巨大な切石で築かれた大型の横穴式石室が開口しています。全長10m以上、玄室長3m、幅2.2m、高さ2.3m、羨道長4.7m、幅2.5m、羨道の入口にも袖石があり、その前にも側壁が繋がっているので、複室構造なのかも知れません。玄室は巨石で築かれ、玄門前には仕切石、上部の石材には溝が残っています。羨道の側壁はあまり加工されておらず、手前側の天井石も元々存在しなかったような気がします。奥壁上部の石材には赤色顔料が一部残っていて、鋸歯紋、平行線が描かれているとされていますが、かなり薄れて、もはや確認するのは困難です。

石室正面

玄室の玄門

玄室奥壁

玄室奧から玄門と仕切石

玄室玄門上の巨石には溝がある

羨道左側壁、右奧に羨門の袖石が残る

羨道右側壁、巨木に覆われた石材

玄室奥壁上部の石材に残る赤色顔料

赤色顔料拡大、三角紋?


三明寺古墳(向山146号墳) 【管理人推薦】【国史跡】【装飾古墳】

 倉吉市巌城の山名寺裏山斜面にあり、寺から標識が出ています。向山の南側中腹に築かれた七世紀初め頃の径18m、高さ5.1mの円墳ですが、方墳、多角形墳との説もあります。南向きに大型の横穴式石室が開口。全長8.3m、玄室長3.7m、幅3.2m、高さ3.1m、玄室は巨大な切石で築かれ、奥壁に接して板石でコの字形の石屋形状施設が設けられています。羨道は玄室と較べると雑な造りですが、右側壁の石材に線刻画が残っています。木の葉、船が描かれていますが、落書きも多く、気を付けて探さないと見逃してしまいますので注意が必要です。

石室正面

玄室の玄門

玄室奥壁

玄室奧から玄門

玄室左側壁、隙間は切り組み積み

羨道右側壁、中央の石材に線刻がある

羨道右側壁の木の葉紋

羨道右側壁の船?

羨道右側壁、これも木の葉紋か?


向山6号墳 【管理人推薦】

 倉吉市巌城、三明寺古墳のある向山の標高125mの尾根上にあります。三明寺集落の北東600mの田内集落の北側に向山へ登っていく細い道があり(軽以外は厳しい)、道なりに20分ほど登っていくと、古墳に突き当たります(途中分岐路は直進)。全長40m、後円部径23mの前方後円墳で、後円部に横穴式石室が開口しています。全長6.6m、玄室長3.2m、幅2.9m、高さ2.2m、板石を左右に立てた両袖式で、ほぼ正方形のプラン。羨道の前に長い墓道がつきます。奥壁は巨大で丸い一枚石、左右側壁は巨石の上に割石を横積みしています。床面は奥壁と左右側壁に沿って三つに仕切られ、屍床としています。奥壁前の屍床は箱式石棺状で、仕切石には赤い彩色が良好に残っています。また、中央の通路には平石が敷かれています。また、玄門にも仕切石があります。石室内には大日如来が祭られています。

石室正面、墓道が長い。向かって左に前方部

玄室玄門

玄室奥壁、石材が丸い

玄室奧から玄門

玄室屍床、奥壁と左右側壁に沿って3基ある

奥壁前の屍床、箱状で、仕切が赤く彩色されている


向山古墳群

 倉吉市巌城、向山古墳群は向山丘陵の広い範囲に分布する群集墳で、三明寺古墳も含めて380基からなります。ほとんど未整備で見学しやすい古墳は少ないのですが、6号墳と同じ尾根上に数基の古墳が並んでいます。6号墳へ向かう道が尾根上で左へカーブする位置に前方後円墳があります。ここから6号墳に行き着くまでに4基の円墳が確認できました。いずれも埋葬施設は不明です。

尾根上最初にある前方後円墳

山道沿いに円墳が並ぶ

状態の良い円墳

山道の突き当たりに6号墳がある


<ホームへ戻る>

inserted by FC2 system