宮城県栗原市
■鳥矢ケ崎古墳群 【県史跡】
栗原市栗駒猿飛来二本木、県道181号線から富士機械工業のところで北へ丘陵を登っていくと道路沿いに大きな看板がでています。A支群22基、B支群20基からなりますが、A20、B19、20号墳の3基は古墳かどうか未確定です。ほとんどが径7m以下の小円墳で、現在古墳群全体が鳥矢ケ崎史跡公園として整備され、遊歩道ですべての古墳を見学することが可能です。公園駐車場から東の方に覆屋が見えており、その下にA1号墳が保存されています。径6.3mの円墳で主体部は横穴式石室です。奥壁と袖石に割石を据え、左右側壁は川原石を積んでいますが、高さがほとんどなく、竪穴風に埋葬したと考えられています。八世紀後半の築造です。A1号墳の北側の遊歩道沿いにはA11〜13号墳が並んでいます。
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A11〜13号墳から遊歩道を挟んで北側にA2号墳があります。径7mの円墳で、木棺直葬。説明板では、中央型古墳で、国司に準ずる豪族の墓とされています。出土遺物から八世紀後半〜九世紀初頭の築造と思われます。A2号墳の西側にはA10、7号墳が同じく南向き斜面に築かれています。
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A13号墳の先で遊歩道が交差していますが、交差点に面してA14〜17号墳が密集しています。A14号墳は径7m、15号墳は径4m、16、17号墳は径6mの円墳で、そのうち、A17号墳は比較的墳丘が残っています。
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遊歩道の交差点から、西へ向かうと、遊歩道沿いにA9、5、4、3号墳が並んでいます。A5号墳から南へ下る斜面にA6、8号墳があります。いずれも径6mほどの円墳です。
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遊歩道の交差点から東へ登っていくと、A19、18号墳があります。19号墳は径6m、18号墳は径3mの円墳です。さらに東へ遊歩道を登った丘陵ピーク、東屋の隣りにA22号墳があります。径7m、比較的大きな円墳です。その南の斜面に隣接してA21号墳があります。径3mの円墳です。A20号墳は欠番となっています。
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丘陵の最高所から東側の尾根筋にB支群18基が並んでいます。東屋から北へ下っていくとB1〜3号墳が並んでいます。径7m前後の墳丘です。その先にはB4〜6号墳が密集しています。これらは径3〜4mの小円墳です。
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さらに尾根筋を下っていった先端部までB7〜13号墳が並んでいます。径4〜7mの円墳ですが、12号墳は径9mの最大の墳丘が残っています。
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尾根筋を下った谷間にB16号墳があります。径3mの小円墳です。その先で再び丘陵を登っていくとその南斜面にB14151718号墳が密集しています。17号墳は径4m、ほかは径6mの円墳です。18号墳が再奧になります。
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栗原市金成姉歯根岸1、国道4号線から300m東に入った道路沿いに標識があります。昭和22年に台風被害の補充工事中に発見された最北限の横穴墓群で、大小9基からなります。現在は、薮に覆われて、見学は困難です。最大の横穴墓は長さ2.8m、幅2.4m、高さ1.6mの規模です。
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