奈良県五條市・黒駒古墳

保存整備完成


●奈良県五條市 黒駒古墳

●2003年5月1日 五條市教育委員会

 1998年の台風9号(室生寺五重塔が壊れた台風)で石室が崩壊寸前となった黒駒古墳の保存整備が終了し、公開されました。横穴式石室は地元の結晶片岩を積み上げた大和と岩橋型の折衷様式で全長6.4m、玄室長3.0m幅1.7m高さ2.0mで持ち送りが見られます。両袖部は高さ1mほどの柱石を突出させて、前道状になっています。発掘調査で馬?の線刻画のある陶棺(五条文化博物館で展示)が出土し、話題になりました。石室は普段は施錠されていて、見学の際は同博物館学芸員の前坂さんに前もって申し込みしてください。なお、6月に一般公開日を設けるそうです。→現地説明会の様子

墳丘はほとんど流失

石室奥壁、小形の結晶片岩を積上げる

玄門部、両袖に柱石が突出

近くの岡峯古墳、やはり両袖部に柱石が突出


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