滋賀県草津市・守山市の古墳


■草津市

南笠古墳群 【市史跡】

 草津市南笠町の田圃の中にあり、江戸時代の記録には22基が記されていますが、現状は隣接する前方後円墳2基、円墳1基が残っています。北側の1号墳は全長29m、後円部径20mの前方後円墳、2号墳は全長30m、後円部径21.5mの前方後円墳で、ほとんど同じ形をしており、ともに五世紀後半の築造と見られます。近くに半壊した円墳の3号墳があります。

 

1、2号墳の実測図

1号墳

2号墳

3号墳


南田山古墳

 草津市野路町南田山の稲荷神社境内にあります。南笠古墳群の北東300mです。径13mの円墳ですが、墳丘は改変されて、墳頂に祠が祭られています。横穴式石室の天井石が露出し、奥壁部が開口しています。入口付近は完全に埋まっていますが、幅1.2mほどの規模です。

古墳の現状

石室開口部、奥壁側が開口

石室内部、奧から

大きな天井石


鞭崎神社古墳群

 草津市矢橋町1462の鞭崎八幡宮境内にあります。南側の林の中にある1号墳は径10mの円墳で、巨木の根元に横穴式石室の石材が露出しています。北側の林に円墳の2号墳があります。

1号墳

2号墳


大宮若松神社古墳

 草津市南山田町の大宮若松神社古墳の本殿裏にあります。五世紀後半の径40mの大きな円墳ですが、南側を大きく抉られています。他に2基の円墳らしいマウンドがあります。

本殿裏の森の中にある

大きな墳丘


五条古墳群

 草津市北山田町の山田正八幡宮の境内にあります。径5〜10mの円墳が4基残っていますが、一部に石材の抜かれた跡があり、主体部は横穴式石室と見られます。

森の中に点在

マウンドが残る程度


■守山市

古高古墳群 【市史跡】

 守山市古高町にある古高工業団地内に、現在3基の古墳が保存されています。狐塚古墳は14.5×9.5mの長方形墳で、花崗岩が一部露出しているので、主体部は横穴式石室と思われます。幸田塚古墳は径10mの円墳で、主体部は木棺直葬と考えられます。松塚古墳は長辺30mの長方形墳で主体部は不明です。発掘調査が行われていないので、築造時期は諸説あります。

工業団地内の案内図、赤い区画が古墳公園

狐塚古墳

幸田塚古墳

松塚古墳


寺山古墳群 【市史跡】

 守山市岡町の住宅地の中にあり、2基の古墳が残っています。ともに径15mほどの円墳で、自治会館の北にある1号墳は大正6年に調査され、横穴式石室があったと記録されていますが、この古墳であったかどうか、不明確だそうです。南50mにある2号墳は未調査のため詳細は不明です。

1号墳

2号墳


欲賀南遺跡1号墳

 守山市欲賀町にあり、発掘調査で確認された埋没古墳です。周濠を巡らした径25mの円墳で、埋葬施設は消滅していましたが、周濠から庄内式土器が出土したため、三世紀後半の発生期の古墳と見られます。墳丘の周囲には何かを立てた穴が検出されています。

周濠も含め、前期の円墳としては大きい

墳丘裾で穴列を検出


吉身西遺跡

 

 守山市守山町、2014年、滋賀県立成人病センターの改築工事に伴う調査で、古墳前〜後期の竪穴住居13、円墳1、方形周溝墓3基が見つかりました。円墳は五世紀末頃の径25mの円墳で、周溝の一部しか残っていませんでしたが、築造時の供献土器の他に、六世紀後半の供献土器が周溝から出土。さらに、故意に破壊した須恵器も周囲に埋納されており、円墳が築かれてから一世紀に、古墳の周溝で何らかの祭祀が行われていたことがわかりました。

方形周溝墓

方形周溝墓、噴砂の痕跡有り

供献土器、左が築造時、右がその百年後のもの

故意に破壊された枚納須恵器


庭塚古墳

 守山市金森町、山柿団地の西の水田の中にあります。現在は墳丘がかなり削られていますが、周囲の水田の調査で、本来は全長74mの前方後円墳と判明しました。出土した埴輪片から中期前半の築造と推定されています。

 


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