大分県玖珠町の古墳


鬼ヶ城古墳 【管理人推薦】【県史跡】【装飾古墳】

 玖珠町帆足1980、武内神社を徒歩で通り抜けて山林の中を少し行った先にあります。しかし、古墳のすぐそばまで砂利道が来てるので、玖珠インターチェンジの辺りから、車で来れると思います(多分)。径14mの円墳で、かつては美しい杉林の中にありましたが、1988年の台風19号ですべて倒された後は、荒れ果てて密林状態でした。最近再訪すると、伐採されて非常に見学し易くなっていました。横穴式石室は複室構造で、羨道をすでに失っていますが現存長5.7m、後室長3m、幅2.8m、高さ2.6m、前室長1.5m、幅2m、高さ2m、後室の腰石は巨大で、鏡石の上には大きな石棚が架けられています。装飾は後室玄門の右袖石内面一杯に線刻が描かれています。人物、鳥、船、木の葉が描かれているとされていますが、現状でかろうじて確認できるのは木の葉だけです。他にも線刻のある石材がありますが、ほとんど落書きのようです。七世紀初め頃の築造と推定されています。

伐採され、姿を現した墳丘

前室から後室

後室奥壁、石棚あり

後室奧から

線刻が残る後室玄門右袖石

後室玄門右袖石の木の葉紋様


鬼塚古墳 【管理人推薦】【県史跡】【装飾古墳】

 

 玖珠町小田910、小田簡易郵便局の100m東の民家の敷地内にあり、川原石で覆われた墳丘の上に社が建っているので遠くからでもすぐわかります。径12m以上の円墳で、主体部は複室構造の横穴式石室です。羨道はかなり失われていて、後室長4m、幅2m、高さ3m、前室長1.5m、幅1.8m、高さ2.2m、側壁材は小さめで持ち送りがあります。装飾は後室を中心にほとんど赤色で描かれていて、保存状態も比較的良好です。後室玄門左袖石の前面に円紋など、右側壁に円紋、人物、左側壁に円紋、同心円紋など、奥壁に円紋、同心円紋、船など多様な紋様が描かれています。特に奥壁鏡石の紋様は入口から観られることを意識していると思われ、中央の大きな同心円紋には魅入られます。六世紀後半の築造と思われます。

すっかり改変された墳丘

羨道から玄門

左袖石前面の円紋?

 

玄室奧壁

玄室奧から

左側壁の不明な紋様

左側壁の円紋と同心円紋

左側壁の円紋群

右側壁の円紋、人物

不明な紋様


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