大阪府茨木市・桑原遺跡

八角形墳を含む終末期の群集墳


●大阪府茨木市 桑原遺跡

●2006年4月22日 現地説明会/大阪府教育委員会文化財保護課

 安威川ダム建設の残土処分地事前調査で、古墳時代後期から終末期にかけての密集した群集墳が発見されました。八角形墳1、方墳9、円墳14からなり、他に土坑墓2、小竪穴式石室1基が見つかっています。すべての古墳は後世に削平を受けていますが、確認された横穴式石室は無袖ばかりで、早い時期に破壊されたために床面の保存状態が良い石室も見受けられます。特にA-3号墳は未盗掘で、破壊された状態ですが陶棺が2基検出されました。また、C-3号墳は、小規模ながら、八角形墳で、非常に身分の高い被葬者が考えられます。

未盗掘のA-3号墳床面、まだ実測中です。

A-3号墳の破壊された陶棺

八角形墳のC-3号墳

これは可愛い、磚を敷いた小竪穴式石室


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