京都府京都市西京区大枝山古墳群


大枝山古墳群 【市史跡】

 

 京都市西京区御陵大枝山町、全23基のうち、桂坂ニュータウン内のイズミヤ東側の古墳公園内に6〜12、14、15、16、18〜21号墳が保存されています(14号墳は移築)。以前は見学できましたが、現在公園は閉鎖されています(理由は不明)。正門から階段を下っていくと、窪地状の地形に13基の円墳が現地保存されています。手前から、6号墳は径18m、7号墳は径20.5mの大きな円墳で、ともに未調査です。8号墳は径15.5mの円墳で、石材が1個露出。9号墳、10号墳はともに低い墳丘が残っています。11号墳は径20mの円墳で、横穴式石室の天井石が露出。玄室長3.5mで内部は埋まっています。12号墳は径18mの円墳です。

6号墳

7号墳

8号墳、石材露出

9号墳

10号墳

11号墳、石室正面

11号墳、石室天井石露出

12号墳

 14号墳は、宅地化されたため、現在、公園の東端に移築復元されています。径17mの円墳で、横穴式石室が完存。玄室長3.1m、幅1.55m、高さ2.3m、羨道長5.55m、幅1.05m、高さ1.8mの左片袖式で、石材は全体に小型で、床面には礫が敷かれていました。

移築された14号墳

14号墳羨道

14号墳玄室奥壁

14号墳玄室奧から、左片袖式

 12号墳のとなりにある15号墳は、径17mの円墳で、横穴式石室が完存。玄室長3.6m、幅2.1m、高さ3.1m、羨道長5.8m、幅1.2m、高さ2.3mの両袖式で、かなり背の高い石室です。床面には礫が敷かれています。

15号墳

15号墳羨道

15号墳玄室奥壁

15号墳玄室奧から、両袖式

 16号墳は径23mの最大の円墳ですが、主体部は未調査です。18号墳は、径16mの円墳で、横穴式石室が残っていましたが、羨道部の保存状態が良くなかったので埋め戻されています。玄室長3.3m、幅1.7m、高さ2.3m、羨道長2.3m以上、幅1.1m、高さ1.6mの両袖式で、石材は小型です。19号墳は径10mの小さな円墳、20号墳は径14mの円墳で、玄室の完存する横穴式石室が残っていましたが埋め戻されています。玄室長3.6m、幅2.1m、高さ2.8m、羨道長2.8m以上、幅1m、高さ2mの両袖式です。谷間の最奧部にある21号墳は径16mの円墳で、横穴式石室が完存。全長8.7m、玄室長3.6m、幅2.1m、高さ2.8m、羨道長5.3m、幅1.1m、高さ1.8mの両袖式で、石材は小さく、床には礫が敷かれています。ここから奧に存在した22〜25号墳は消滅しました。

16号墳

 

18号墳

19号墳

20号墳

最も奧の21号墳

21号墳羨道

21号墳玄室奥壁

21号墳玄室奧から、両袖式


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