大阪府枚方市・牧野車塚古墳

遠隔地の板石を葺石に使用


●大阪府枚方市小倉東町 牧野車塚古墳2次・小倉東遺跡32次

●2004年12月18日 現地説明会/財団法人枚方市文化財研究調査会・枚方市教育委員会

 国史跡牧野車塚古墳は全長107.5mの前方後円墳で、周囲に幅10mの周溝が巡り、南から西側にかけては外堤も残存しています。今回、関西外大跡地の区画整理事業にともない、北側に隣接する小倉東遺跡と併せて、トレンチ調査が実施されました。その結果、出土した埴輪などから、築造時期が4世紀後半であること、墳丘斜面に板石状の葺石が葺かれていたことが判明しました。この板石材は結晶片岩、紅簾石片岩、石英斑石、輝石安山岩からなり、それぞれ、徳島県吉野川流域、兵庫県猪名川流域、奈良県二上山から運ばれてきたものです。また、周溝も鍵穴型であることがわかりました。小倉東遺跡では埋没していた4基の方墳と組合せ式箱形石棺が見つかり、方墳群は五世紀後半頃に継続して築かれており、石棺は計25枚の板石で作られ、牧野車塚古墳の葺石とおなじ材料であることから、同古墳から抜き取って再利用されたようです。

南側周溝、右が前方部、左が外堤

前方部のトレンチ、傾斜面に板石の葺石を検出

葺石材、右が結晶片岩、左が紅簾石片岩、ともに徳島産

組合式箱形石棺、小形重圏文鏡と鉄製方形板刃先が出土


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