岡山県美作市・作東町・勝央町の古墳


美作市

 ■川戸古墳群

 美作市川戸集落にあり、1、2、3号墳が古墳公園として整備保存されています。1号墳は径18mの円墳ですが、墳丘はほとんど削られ、横穴式石室の天井石が露出しています。全長10m以上、幅1.5mほどと推定されますが、内部の調査は行われて居ません。2号墳は17m×15mの方墳で、墳丘はかなり削平されていましたが、横穴式石室の下部が残っていました。全長12.35m、玄室長4.75m、幅2mの右片袖式の大型石室で、玄室には川原石と板石が敷かれています。3号墳は径9.6mの円墳で、墳丘、主体部ともにほとんど失われていました。4号墳が南の離れた位置にありますが、場所がわからず。

1号墳

2号墳石室

2号墳石室奥より

3号墳

 ■穴が逧古墳

 美作市今岡の岡山と鳥取を結ぶ街道沿いの斜面に位置する径18mの円墳で、中国横断自動車道姫路鳥取線の建設に伴って2005年に調査されました。周囲には外護列石が巡り、横穴式石室の下部が残っていました。現存長約8m、玄室長4m、幅2.4m、羨道幅1mの右片袖式で、袖部がかなり長く、小型の石材を積み上げた初期横穴式石室の形態を示しています。床面には川原石を敷き詰め、羨道には閉塞石が残っていました。須恵器、鉄鏃、玉製品のほか、首長墓に見られる銀製鉄刀が出土しています。

石室正面より

奥から袖部をみる。左片袖式

奥壁付近の埋葬の様子

墳丘


作東町

 ■豊野火の釜1号墳

 川戸古墳群から県道を吉野川に沿って4km下った作東町豊野の県道沿いに案内標識があり、そこから山に向かって進んだ窯元の前にあります。径16mの円墳で、横穴式石室は全長9.4m、玄室長5.8m、幅1.8mの無袖式で、川戸二号墳に先行する古墳です。玄室手前側の天井石には長さ3.9mの巨石を使っています。この古墳は説明板が面白いので、そのまま引用します。「作東町指定文化財 火のかま1号墳−指定 昭和44年6月30日 この古墳は、奈良時代の円墳で径24.3m、高さ6.0m、その内部は、石郭石室奥行6.0m、幅1.5mの横穴式、これに用いられているふた石は、奥行3.0m、幅2.0mの一枚とほかに二枚の巨石をつかっている。なお盗掘されて棺や副葬品は現存しないが、外郭の保存度と規模の大きさは、郡内古墳中随一である。」

石室開口部

玄室内部、巨大な天井石

奥壁


勝央町

 ■奥の院堂古墳

 町史跡。勝央町畑屋七十、町の南端にある七十古墳群の一つです。県道52号線から分かれて旧美作町へ向かう道路を南へ登っていき、峠の町境の手前に東へ向かう広域農道があります。そこから300mくらい進んだ左の山側道路沿いにあります。径20mの円墳で、横穴式石室が南に開口しています。現存長4m、幅1.7mの無袖式で、現在地蔵堂として再利用されています。

 ■火の定古墳

町史跡。奥の院堂古墳から農道をさらに東に100m進んだ山側の雑木林の中にあります。現存で径10mほどの円墳で、横穴式石室が南東に開口。現存長6m、幅1.5mの無袖式で、内部には地蔵が祭られています。


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