岐阜県美濃加茂市・坂祝町・美濃市の古墳


トドメキ1号墳 【市史跡】

 美濃加茂市草笛町4-7、ビジネスホテル美輪の北200mの段丘縁辺にあり、墳丘は神宮大社という小さな社になっています。JR高山本線のすぐ東です。径15mほどの円墳で、石材が散乱しているので主体部は横穴式石室と思われます。すぐ東に2号墳があるはずですが、薮に覆われてまったく見えません。

墳丘前に社がある

石材が散乱


稲荷塚古墳

 美濃加茂市下米田町則光田中浦、下米田小学校の北200m、天神社の前にあります。古墳のすぐ南を東海環状自動車道が通っています。径27mの円墳で、主体部は不明ですが、墳丘が版築で築かれていることがわかっています。

 


小貝戸2号墳

 美濃加茂市牧野、牧野中公民館の南100mの道路西側の林の中にあります。横穴式石室の天井石がもともと露出していましたが、2007年に調査され、石室が検出されました。全長約6m、玄室長3.5m、幅1.5mの両袖式です。

石室正面

玄室、左が玄門


火塚古墳

 美濃加茂市中牧野568-1、小貝戸2号墳の北東500m、杜冶能寺の西隣りの民家の裏庭にあり、道路側からは見えません。封土を失った横穴式石室が露出しています。現存長7.5m、幅1.5mの小規模な石室で、一見崩壊寸前ですが、微妙なバランスを保っているようにも見えます。オーナーさんによると、小さい頃、中に入って土器を割って遊んだとか・・・(- -;)。

石室奥壁側が開口

側面より、左が入口側

石室内部、奥から入口方向


火塚古墳 【管理人推薦】【町史跡】

 坂祝町酒倉。パジェロ製造の工場北100mにあります。下段42×36m、上段径23mの上円下方墳で、南に向かって大型の横穴式石室が開口しています。全長約13m、玄室長6m、幅2.2m、高さ2.5m、羨道長7m、幅2m、高さ2.2mの両袖式です。羨道前の石積みは、果たして築造時のものかどうか不明。上円下方墳としては、山畑2号墳よりも大きく、石舞台古墳に次ぐ規模です。

上円下方の墳丘

石室正面

羨道、玄門部で狭くなる

長大な玄室、奥壁

奥から外


梅替古墳

 坂祝町深萱 2013年に国道21号線バイパス予定地内で発見された古墳です。斜面に築かれた径20mの二段築成の円墳で、一段目の外護列石の一部と、二段目の葺石が残っていました。横穴式石室は後世の盗掘で天井石と奥壁が破壊されていましたが、それ以外は比較的良く残っていました。全長8m、玄室長4m、幅1mの規模で側壁は小型の石材を積み上げています。出土した須恵器から六世紀後半の築造と思われます。

横穴式石室入口

上段の上部が削られ、石室が露出

現れた横穴式石室

横穴式石室玄室奥壁方向


南大洞古墳

 坂祝町深萱 上記の梅替古墳の100m北側にある古墳です。径15mほどの円墳ですが、詳細は不明です。

道路脇に見えています

墳丘


前野古墳 【管理人推薦】【市史跡】

 美濃市前野の安毛前野クリーンセンターの北150mの丘陵先端にあります。径15mほどの円墳で、横穴式石室が開口しています。羨道部は羨門の立石を残してほとんど失われていますが玄室は完存。玄室長約4m、幅、高さとも1.5mの規模で、持ち送りがあり、羨道とは袖石で区画されています。石室内には石仏が安置され、信仰の対象とされてきたようです。

石室正面、羨道は羨門部を残して破壊されている

開口部、玄室は完存

玄室奥壁、信仰施設となっている

奥から外


殿岡古墳 【管理人推薦】【市史跡】

 美濃市笠神の県道290号線沿いにある大禅寺の裏山を南側へぐるっと回ると、南側の道路沿いに標識があり、そこから北へ50mの建物裏の山裾にあります。径20mほどの円墳で、背後には明瞭に周溝が残っています。保存状態の良い横穴式石室が南に開口。全長約10m、玄室長4m、幅1.8m、高さ2.2m、羨道長4m、幅1.5m、高さ1.6mの両袖式で、奥壁、側壁、天井には巨石を使用しています。中濃地域の首長墓に相応しい巨石墳です。

石室正面

羨道

玄室奥壁、巨石を使用

玄門部


<ホームへ戻る>

inserted by FC2 system