長野県箕輪町・辰野町の古墳


源波古墳 【町史跡】

 

 箕輪町東箕輪83-1、天竜川東岸の段丘上にある長岡地区の集落の最奥にグラウンドがあり、その隣にあります。元はグラウンドに位置にありましたが、造成のため、現在地に移転復元されました。天竜川左岸の段丘上に築かれた径20mの円墳で、主体部は細長い横穴式石室です。全長11.5m、玄室長7.5m、幅1.65m、羨道長4m、幅0.95mの左片袖式ですが、袖部はほとんどありません。調査時は下半分しか残っていませんでしたが、移転時に上部が復元されました。直刀、馬具、玉類などが出土しています。

石室正面

石室入口

玄室奥壁

奥から


徳円古墳

 箕輪町東箕輪、源波古墳の西300mほど、長岡地区の集落の中の道沿い、永井製作所のすぐそばにあります。今は標柱が古墳の跡を示しているだけですが、石材がちらほら見受けられます。詳細は不明。上記の地図には徳園古墳となっていますが間違いです。

石室正面

石室入口


羽場の森古墳群 【町史跡】

 箕輪町東箕輪、県道19号線から西へ農地の中を進むと突き当たりの道沿いに3基の古墳が点在しています。南端の1号墳は径13mの円墳で、主体部は両袖式の横穴式石室です。2号墳は横穴式石室が露出していましたが、現在は墳丘が復元されています。3号墳もほぼ同じ内容と思われます。

1号墳

2号墳

3号墳


天王塚古墳

 元は箕輪町三日町374にありましたが圃場整備に伴い調査され、現在は中箕輪の箕輪町郷土資料館の敷地内に移築復元されています。七世紀後半の径15mの円墳で、横穴式石室は玄室長3.5m、幅1.8m、高さ1.75m、羨道長2.4m、幅0.7mの両袖式です。上半分は復元です。直刀、金環、鉄鏃などが出土しています。

石室正面

玄室奥壁

奥から


松島王墓古墳 【県史跡】

 箕輪町松島、国道153号線追分交差点のすぐ北西の丘陵上にあり、となりに秋葉三尺坊大権現の社があります。全長60m、後円部径30m、前方部幅45mの上伊那地方唯一の前方後円墳で、北側に周溝が残ります。六世紀後半の築造で、未調査ですが、主体部は横穴式石室と考えられています。出土した埴輪や土器類は上記の郷土博物館に展示されています。となりに小円墳があります。

左が後円部

となりの2号墳


御陵ヶ塚古墳(御陵塚)

 辰野町平出、県道50号線沿いにある、たつの新聞社の裏にあります。墳丘上のサワラの巨木(町天然記念物)が目印です。径15mほどの円墳で、南側に横穴式石室の天井石が露出しています。

墳丘上の巨木が目印

石室の天井石

石室横から


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