岐阜県御嵩町西部の古墳


東寺山1・2号墳 【県史跡】

 御嵩町伏見505、伏見小学校南側に2基の前方後方墳が並んでいます。東側の1号墳は後方部だけが残っていますが、推定全長41mくらいです。2号墳は全長58m、後方部幅32m、前方部は低く、葺石が見られます。ともに四世紀中頃の築造です。

1号墳

2号墳


山田横穴墓群 【県史跡】

 御嵩町伏見塚穴前1376、山田公民館西300mの道路沿いの崖面にあります。凝灰質砂岩に掘られた7基中6基が残っています。最大の6号墓はほぼ原型が残っており、1号墓には後世に掘られた仏像と五輪塔が見られます。

道路から、右から1〜3号墓

1号墓

1号墓内部

右2号墓、左3号墓、残りは悪い

右から5〜7号墓

最大の6号墓の内部


高倉山古墳

 御嵩町伏見1836、国道21号線沿いの伏見駐在所の裏山にあります。全長41.5m、後方部幅24.5mの前方後方墳で、前方部は低く、周溝、埴輪、葺石は認められません。御嵩町内では最古と考えられる四世紀頃の前期古墳です。

  竹林の中で全体像がわかりにくい


坂本天神山(神山)古墳

 御嵩町比衣183、里公民館の北東200mの道路沿いにあり、大きな墳丘なのですぐわかります。径24mの二段築成の円墳で、南側に横穴式石室の天井石が見えていますが、内部は埋まっています。六世紀後半頃の築造です。

南側に石材露出

石室内部


諏訪神社古墳

 御嵩町比衣202、坂本天神山古墳の東200m、樫の木ため池の東にあります。径15mの円墳で、主体部は横穴式石室と思われますが、崩壊しており、巨石が一部露出しています。

南側から

石室は崩壊


神宮(神功皇后)古墳

 御嵩町顔戸、ワイズゴルフ倶楽部御嵩の北300mに3基の古墳があります。最も南の神宮古墳は径15mの円墳で、墳頂に小祠が祭られています。

  


庚申塚古墳・大平山ノ神古墳

 神宮古墳の北100mの墓地の南に道路を挟んで北に庚申塚古墳、南に大平山ノ神古墳があります。庚申塚古墳は現状で径6mの円墳で、墳丘はかなり流失し、庚申塚の石碑が置かれています。南の林の中にある大平山ノ神古墳は径11mの円墳で、こちらも墳頂に山ノ神の石碑が祭られています。ともに詳細は不明です。

庚申塚古墳

大平山ノ神古墳


新木野古墳群

 御嵩町顔戸、ワイズゴルフ倶楽部御嵩の東400mにある新木野大庭共同墓地に2基の古墳があります。墓地の北の小さな林の手前に小さな高まりがあり、これが新木野墓地1号墳と思われます。墳丘はほとんど残って居ません。墓地の一部がわずかに高くなっているところがあり、これが2号墳です。もはや古墳としては痕跡しか有りません。

1号墳、手前のわずかな高まり?

2号墳、墓地の一部がわずかに高くなっている

 墓地から町道を東へ100m進むと、南側に新木野古墳があります。径25mの円墳ですが、かなり墳丘は流失しています。

 


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