福岡県みやこ町(旧勝山町東部)の古墳

  


庄屋塚古墳 【管理人推薦】

 町指定史跡。旧勝山町黒田1004-1、国道201号線と平行して走る集落内の道路沿いにあります。推定全長90m、後円部径45mの前方後円墳で、二段築成ですが、周囲をかなり削られています。本来は周濠、葺石が存在したと思われます。前方部に横穴式石室が開口、全長6.3m、後室長2.4m、幅1.8m、高さ2m、前室長1.3m、幅1.6m、高さ1.8mの複室構造で、奧・側壁は大きめの花崗岩の腰石を垂直に据え、その上に小型の水成石の石材を持ち送って積んでいます。後円部にも、戦時中に防空壕を造る際に石室が見つかりましたが、詳細は不明です。

前方部から後円部

前方部石室開口部

前室から後室

後室奥壁、天井は高い

後室の玄門

前室から入口方向

寺田川古墳

 旧勝山町下黒田3180、黒田神社の北300m、県道250号線西の低い丘陵上の竹林の中にあります。現状で長さ19mの前方後円墳ですが、かなり墳丘が改変されています。後円部の中央に南向きに横穴式石室が築かれています。玄室の奧側が露出し、入り口付近は崩壊しています。玄室は長さ2.2m、奥壁幅2.2m、袖部幅1.5m、高さ2.4mの平面台形状プランで、小型の石材をドーム状に積み上げた古式の石室です。六世紀初頭の築造と思われます。西側に円墳が1基ありますが、もう1基あったらしく見逃しました。

後円部墳丘

後円部に開口する石室

玄室奥壁

2号墳?

綾塚古墳 【管理人特選】

 国指定史跡。旧勝山町黒田2232、黒田小学校の西500mの山裾にあります。径40mの円墳で、背後の山を幅15m、深さ5m削って築かれています。ほぼ南向きに超大型の横穴式石室が開口しています。全長19m、後室長3.5m、幅3.5m、高さ3.7m、前室長2.4m、幅2.2m、高さ3.5mの複室構造で、花崗岩の巨石を惜しげもなく使用しています。特に後室奥壁の鏡石は3m四方の巨大さです。羨道前側の石積みは積み直されている可能性があります。後室には大きな家形石棺が置かれています。本体は2.48×1.22×0.83m、蓋は2.6×1.3×0.52mの大きさで、6個の縄掛突起がついています。残念ながら、慶長年間に細川家の家臣により、楔で四分割されています。築造年代は近くの橘塚の後の七世紀初頭と思われます。

 

羨道から前室

前室

後室奥壁と家形石棺

前室から入口方向

橘塚古墳 【管理人特選】

 国指定史跡。旧勝山町黒田825、黒田小学校の敷地内にありますが、となりの保育所側から自由に見学できます。墳丘の周囲がかなり削られ、ずっと円墳と思われていましたが、1995年の調査で37m×39mの方墳と判明しました。また、周濠も含めると53.5×52mの大きさになると推定されます。南南東向きにこちらも超大型の横穴式石室が開口しています。推定全長17.5m(現状は16.3m)、後室長4m、幅3.2m、高さ4.2m、前室長3.2m、幅2.2m、高さ3.2mの複室構造で、使用されている花崗岩の巨大さは綾塚に負けて居ません。羨道はややハの字に開き、床面には花崗岩の礫が敷き詰められています。出土した須恵器から綾塚に先行する六世紀末頃の築造と思われます。

 

羨道から前室

前室から後室

後室奥壁

後室玄門

前室玄門

羨道


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