福岡県みやま市高田町の古墳


東濃施古墳 【市史跡】

 

 高田町下楠田498、高田濃施山公園内にあります。公園建設に先だって調査された径24mの円墳ですが、墳丘はすでにありません。主体部は複室構造の横穴式石室で、後室天井石を失っていますが、奧・側壁は良く残されています。全長13.5m、後室長4.7m、幅3.6m、前室長1.5m、幅3.1m、羨道幅1.8mの規模で、前室は狭いですが、後室は広いです。六世紀後半頃の築造です。

石室正面

後室の玄門

後室奥壁

後室奧から

前室の玄門を奧から

後室、上から


宮ヶ浦古墳群

  東濃施古墳から見た古墳群

 高田町下楠田391、高田濃施山公園内にあり、公園造成に先だって調査された5基からなる古墳群で、その後整備保存されています。すべて横穴式石室を主体部としており、内、3基が複室構造です。しかし、現在石室はすべて埋め戻されています。この古墳群の隣はキャンプ場になっており、古墳の隣で寝泊まりすることができます。

 

1号墳

2号墳

3号墳

4号墳

5号墳


石神山古墳 【管理人推薦】【国史跡】

 高田町上楠田1337、上楠田集落の北側の丘陵上にあります。全長58.5m(2002年の測量結果)の五世紀中頃の前方後円墳で、前方部が低くて狭いのが特徴です。現在、後円部の墳頂に覆屋があり、その中に武装石人1基(国重要文化財)、舟形石棺3基(県有形文化財)が残されています。石人は高さ107cmの阿蘇熔結凝灰岩製で、衝角付冑、三板鋲留短甲、七段の草摺を表現し、赤い彩色も残っています。3基の石棺は直葬されていたと思われ、最大のものは3×1.25×1mあり、かなり破壊されていますが、短辺側に計8個の縄掛突起が残っています。中規模のものは2.4×1.1×1mの大きさで、短辺側に計4個の縄掛突起があり、蓋の長辺側に帯状の彫り込み、短辺側に台形状の彫り込みがされています。最小のものは1.5×0.7mの大きさで、短辺側に計4個の縄掛突起があります。いずれも内部は赤く塗られています。クビレ部にも組合せ式石棺(または竪穴式石室)が露出しています。

後円部墳頂の覆屋

くびれ部の石棺?

武装石人

七段に塗り分けられた草摺の赤い彩色

3基の舟形石棺

中規模石棺の台形の彫り込み


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