京都府向日市・元稲荷古墳

乙訓最古の前方後方墳の規模を確定


●京都府向日市向日町 元稲荷古墳第3次

●2007年2月17日 現地説明会/財団法人向日市埋蔵文化財センター

  元稲荷古墳は、三世紀後半に築かれた乙訓地域最古の前方後方墳ですが、過去の二回の調査で後方部の竪穴式石室と前方部が調査されています。第三次は初めて後方部の墳丘の調査が行われました。その結果、後方部の東端と南端の計4カ所で、15〜20cm大の基底石と5〜10cm大の葺石を確認し、古墳の全長が92m、後方部長さが49.5mと判明しました。基底石の大きさは過去に調査された前方部に比べると、小ぶりの石を使用しています。基底部の外側にも幅1mほど、石を敷き詰めています。また、後方部の隅も直角ではなく、不整形、あるいは中央が膨らむような平面形である可能性があります。

後方部の隅、直角ではなかった

葺石と基底部の外側にも敷石がある


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