京都府福知山市・向野古墳群 Part2

古墳時代のリアル・クローズ?ネックレスがそのまま出土


向野古墳群(京都府福知山市篠尾) 

 現地説明会2009年12月12日/福知山市教育委員会

 宅地開発に伴う調査で、今回は西支群の15〜20号墳が調査されました。15号墳は径15mの円墳で、主体部は消失。16号墳は8×10mの楕円形墳で、わずかに土壙が残っています。17号墳は径11mの円墳で、主体部は消失。18号墳は径10mの円墳で、時期の異なる二つの主体部を検出。築造当初の第一主体は割竹形木棺で、鉄製太刀、鉄鏃、須恵器などが出土。第二主体は破砕供献を含む須恵器と管玉、鉄製刀子などが出土しています。19号墳は径9mの円墳で、二つの主体部が確認できましたが、ほとんど削平されていました。20号墳は径14.5mの円墳で、二つの主体部跡が良好に残っていました。第一主体は割竹形木棺で、52点の玉類がネックレス状に並んで出土。他に鉄製太刀、刀子、鉄鏃などが見つかっています。第二主体部も割竹形木棺で、須恵器が多数出土しました。

 

  右から17、18、19号墳(スイングパノラマで撮影)

15号墳

16号墳

17号墳

18号墳

18号墳主体部、須恵器と太刀が見える

19号墳

20号墳、右が第一主体

15号墳、玉類と短刀の出土状況


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