大阪府大阪市・長原遺跡

弥生末期〜古墳前期の墓制の変遷


●大阪府大阪市長吉長原1丁目 長原遺跡(NG02-8次)

●2003年5月11日 現地説明会/大阪市教育委員会・(財)大阪市文化財協会

 長原遺跡の東部の調査で弥生時代末期〜古墳時代初頭の方形周溝墓3基、円形周溝墓2基、古墳時代前期末の方墳1基が検出されました。周溝墓の1部には陸橋があり、周溝からは祭祀用土器も出土。最大の方形周溝墓からは底部穿孔された二重口縁壷が出土しています。方墳(213号墳)は1辺12mで埋葬施設は割竹形木棺を埋葬した粘土槨でした。歯、竪櫛、鉄刀が出土しています。一地域で弥生時代の伝統的な周溝墓から古墳へという墓制の変遷を追える貴重な資料になります。

213号墳(方墳)の粘土槨

陸橋をもつ円形周溝墓5と方形周溝墓2

213号墳出土の家形埴輪

古墳時代中期の住居祉から出土した初期須恵器


 

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