長野県長野市吉古墳群


吉古墳群

 長野市若槻吉カウラフ、長野市北西の三登山麓の標高450m付近の台地に立地する群集墳で、四支群98基からなり、市内では大室古墳群に次ぐ規模です。しかし、その存在自体ほとんど知られておらず、たま〜に私のような装飾古墳マニアが訪問する程度です。旧北国街道沿いにある田子池北側にあります。山林に入ってすぐの支群には14基の円墳が密集していますが、多くが破壊されており、2、3号墳に横穴式石室が天井を失って露出しています。この内、覆屋で保護されている3号墳には奥壁の鏡石中央に線刻壁画が認められます。像高27cm、幅13cmの人物像で、冠をかぶり、合掌した姿を描いています。築造当時のものと考えられ、仏像、西王母説があります。私の見た印象としては、石材の表面が整えられていないこと、構図がしっかりしていること、線刻画の題材としては珍しいことなどから、後世のもの、あるいは奈良時代以降の追葬に伴う物ではないかと思います。

田子池の向こう、画面中央の台地上の山林内にあります

池北側の果樹園を登り切ると、山林前に看板が出ています

壁画のある3号墳、石室は天井部を失い覆屋で保護。

3号墳玄室、胴張りで東海地方の石室に似ています

奥壁鏡石の中央に描かれた線刻壁画

拡大図 →

2号墳石室、3号墳とよく似ています

他の古墳はこのように多くが破壊されている


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