大分県中津市東部の古墳


相原山首遺跡 【県史跡】

 

 中津市相原の「風の丘葬斎場」建設時に発見され、現在その敷地内に公園として整備保存されています。五世紀の円墳1、七世紀の方墳7、八世紀後半の火葬墓16のほか、時代不明の方形周溝墓1、土壙墓7基からなり、地域の首長墓が変遷していく様子がわかる貴重な複合遺跡です。1号墳は径18mの五世紀中頃の円墳で、北側に造出しが付きます。墳丘の裾には木の柱が立ち並んでいたと思われます。

(円墳)1号墳、墳丘裾に木柱を復元

 円墳の南に方墳7基と方形周溝墓1基が密集して並んでいます。方形周溝墓(9号墳)は群中最古、4世紀頃の築造で、埋葬施設は対角線上に設けられた土壙墓です。

方形周溝墓(9号墳)

9号墳土壙墓

 方墳7基のうち、2、4〜7号墳はすべて横穴式石室を主体部としています。

2号墳

2号墳横穴式石室

4号墳

4号墳横穴式石室

5号墳

5号墳横穴式石室

6号墳

6号墳横穴式石室

7号墳

7号墳横穴式石室

8号墳

8号墳横穴式石室

 方墳の3号墳は、九世紀に築かれた火葬墓で、これ以後は墳丘を持たない火葬墓が造られていきます。

1号火葬墓(方墳3号墳)

火葬墓群

 中世になると土壙墓が築かれます。7基確認されていますが、うち4号墓は玉砂利が敷き詰められていました。

 


城山古墳群

 中津市伊藤田、NECセミコンダクターズ工場から国道10号線をはさんだ北側に城山があり、その山頂付近にあります。山上には三保戦没者慰霊碑のある広場があり、そこから東の林の中へ入っていくといくつか古墳があり、うち、2基に横穴式石室が露出しています。昭和28年の調査で28基の古墳が見つかっていますが、現在はかなり破壊されてしまっています。

仮称1号墳、横穴式石室露出

仮称1号墳、石室奥壁(右側)付近

仮称2号墳、横穴式石室露出

仮称2号墳、石室奥壁(右側)付近

仮称3号墳墳丘

仮称4号墳石材露出


城山横穴墓群 【装飾古墳】

  山裾の説明板の所から林の中に入り、西(右)側へ回り込むとある

 中津市伊藤田、城山古墳群から見て、道路を挟んだ丘陵北西端の西向きの山裾にあります。約50基の横穴墓が水平に並んでいますが、ほぼ中央にある横穴2基に赤色の顔料が認められ、うち、奧側の1基には正面右上の壁に杏仁形紋様、左に三角紋様が描かれています。他にも彩色があるそうですが、この2基以外はわかりにくいです。

赤色顔料で飾られた横穴墓

左上の赤色顔料、良く残っている

横穴墓内部、屍床あり

横穴墓内部、奧から

赤色顔料の装飾紋様がある横穴墓

右上の杏仁形紋様

左側の三角紋

横穴墓内部、内部はシンプルなドーム形


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