兵庫県西脇市の古墳


明楽寺1号墳(きつね塚古墳) 【管理人推薦】【県指定文化財】

 家形石棺が県指定文化財。西脇市明楽寺町の輝根塚教苑内にあり、県道24号線の郵便局横に標識が出ています。墳丘と石室上部はかなり改変されていますが、横穴式石室は全長7.9mの片袖式で、立柱石があります。石棺は組合せ式で長さ1.67m、幅0.81m、高さ0.81mで、縄掛け突起はありません。七世紀末の築造と見られます。

石室前の祭祀施設

石室内部

石棺表面にはノミで平らに削った跡が生々しく残っている

奥から外


明楽寺薬師堂石棺

 

 西脇市明楽寺町の明楽寺境内に2基の石棺材が存在し、ともに石造品の土台として使用されています。画像の左側は家形石棺の蓋石が宝篋印塔の基礎となっています。一部加工されているようです。右側は組合せ式石棺の底石が石灯籠の台石となっています。元々の大きさから半分に割られています。溝が確認できます。ともに近くの明楽寺1号墳(きつね塚古墳)石棺に似ています。


経ヶ芝古墳

 西脇市板波町の鳴尾山の西麓、職業訓練センター奥のテニスコートから山を少し登ったところにあります。元は200m南の尾根上にありましたが、現在地に移築復元されています。墳丘斜面に葺き石、基底部に列石が巡る1辺約11mの方墳で、四隅にコーナーRがとられています。主体部は組合せ式箱式石棺が2基東西に並んでおり、内部には朱が塗られていましたが、副葬品が全くないため築造時期は不明で、前期と推測されています。


下山古墳 【管理人推薦】【市史跡】

 富吉南町の日野団地内にあります。墳丘がまったく失われていますが、径20mの円墳と推定されています。石舞台状態の横穴式石室は全長7.4m、玄室長4m、幅2.3m、高さ3.1m、羨道長3.4m、幅1.6m、高さ2.3mの両袖式で、市内では最大規模の巨石墳です。六世紀後半の築造です。

 玄室は、非常に高さがあり、側壁は上部で軽く持ち送っています。これだけ露出しているのに、石組みが残っているのは奇跡的です。

石室正面

玄室奥壁、側壁は上部でやや持ち送る

奥から外、袖石部が高い

羨道、内部から


滝ノ上古墳群

 西脇市上比延町の岡ノ山北麓、日本へそ公園の駐車場隣にあります。県道36号線をはさんで南北に約25基が分布します。駐車場そばの2基のみ方墳でほかは円墳、一部に周溝が残っています。岡ノ山周辺には、前期から後期まで連綿と築かれた多数の古墳があり、山頂には前期の前方後円墳岡ノ上古墳があります。


西岡古墳群 【管理人推薦】

 西脇市上比延町の岡ノ山東麓の植林内にあります。保存状態の良い、わりと大型の円墳7基、帆立貝式古墳1基が近接して群集しており、しかも周濠もほぼ完璧に残っていて、一部には水まで湛えています。


寺内古墳群 【管理人推薦】

 西脇市寺内、西脇多可広域斎場「やすらぎ苑」の敷地内に史跡公園として整備公開されています。古くから「十三塚」として知られていた群集墳ですが、分布調査で28基の古墳が確認されました。盟主墳の7号墳を除いて北側に径7〜10mの円墳、南側に5〜7mの小円墳がそれぞれ密集しています。また、北側の8〜11号墳、12〜15号墳はそれぞれ横方向に並んで築かれています。7号墳は北端にあり、地山を削り出して造った一片18mの基壇上に、盛り土で18m×12mの墳丘を築いた方墳です。横穴式石室が南に開口していますが、羨道部は半壊しています。全長8.5m、幅1.7m、高さ2.2mの無袖式で、床面には排水溝を設けて、その上に石が敷き詰められた丁寧な造りをしています。副葬品から七世紀中頃の築造と見られ、終末期の大和の古墳の特徴を備えています。地域の首長墓として7号墳が築かれた後、他の古墳が次々と造営されていったようです。

分布図

等高線に沿って並ぶ円墳群

7号墳

7号墳玄室


八日市1号墳

 西脇市下戸田の西脇八幡神社境内、本殿の右奧の石段の上にあります。昭和31年に境内拡張中に発見されたもので、主体部の箱式石棺が保存されました。元々は径5mの円墳で、石棺は186×45×30cmの大きさです。説明板の最後の一行で、文字が収まらなくて詰め込んだ様子が微笑ましいです。

箱式石棺が保存されている

箱式石棺、横から


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