大阪府羽曳野市・庭鳥塚古墳

新たな未盗掘の前期前方後方墳を発見


●大阪府羽曳野市東阪田 庭鳥塚古墳

●2005年9月3日 現地説明会/羽曳野市教育委員会

 竹林中の盛り土を整地中に粘土槨の断面が検出され、調査の結果、4世紀の前方後方墳とわかりました。全長約50m、後方部幅22m、前方部長約23m、同幅17m、高さ2m以上の規模で、墳丘裾に葺石が巡り、円筒埴輪も巡っていました。主体部は未盗掘の粘土槨で6m×6.5mの墓坑内に設置されていて、基礎の上に粘土棺床を設け、両端には礫で排水施設が築かれています。コウヤマキ製木棺の側板を粘土で固め、その上面に副葬品が置かれていました。副葬品は舶載鏡の三角縁四神四獣鏡のほか、筒形銅器、鉄刀、ヤリ先、銅鏃、鉄鏃などが木棺の内外から見つかっています。

 

手前が前方部

粘土槨の断面上部中央のへこみが木棺跡、左右端に礫の集積

木棺内より出土した舶載三角縁四神四獣鏡


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