福井県小浜市の古墳
◆池町古墳群
小浜市多田、集落の西のはずれ、元ポリテクセンター小浜の南の竹林の中に3基の古墳が残っています。最大の1号墳は径17mの円墳で、長大な横穴式石室は入口が崩壊していますが、内部は完存。「古墳とかアレ」によると玄室長5.1m、幅1.9m、高さ1.85m、羨道長4.7mの両袖式で、六世紀後半の築造。
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となりにある2号墳は一見、小さな墳丘が残っていますが、石室は破壊されており、石材がそのまま放置されています。少し北の方にある3号墳は、墳丘はほとんどなく、石材がいくつか散乱しているだけです。
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小浜市遠敷の神通寺の裏山一帯に分布する大古墳群で、福井県遺跡地図によると、前方後円墳1基を含む64基の古墳と39基の横穴墓からなります。神通寺の北側の尾根の墓地上にある43号墳は、径20mほどの円墳で、横穴式石室がほぼ完存しています。全長5.5m、玄室は4.3×2.2×2.6mのサイズで、右片袖式のしっかりと構築された石室です。尾根のすぐ上に44号墳があります。同規模の円墳ですが、開口していません。
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神通寺の南の山林の中へ入っていくと、円墳がずらりと並んでいます。しかしほとんどが盗掘を受けており、唯一54号墳だけが横穴式石室が残存しています。羨道は埋まっており、奥壁側が開口しています。
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54号墳の奧にも円墳が続いています。
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小浜市国分の若狭国分寺跡に国分寺古墳(1号墳)があります。径45mの大きな墳丘で、頂部には若狭姫神社が建てられています。
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国分寺古墳南西200mの国道27号線南側に3号墳があります。竹薮に覆われた低い墳丘が残っています。南の方の農地に北から6〜4号墳があります。いずれも径10m以下の円墳です。
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小浜市太良庄の日枝神社の社殿裏にあります。径15mくらいの円墳ですが、墳丘はかなり流失し、横穴式石室も半壊して露出しています。墳頂には天井石が露出し、内部はほとんど埋まっています。
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小浜市太良庄の長英寺の奧の山林内にあります。この古墳は福井県遺跡地図には載っておりませんが、横穴式石室の石組みが完全に露出しています。石室前側の天井石が落下していますが、奥壁側は良好に残っています。
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小浜市太興寺、JR小浜線新平野駅北西の農地の中にあり、「七ツ塚」とも呼ばれています。現在、5基の古墳がありますが、土地改良の際に保存が図られ、特に3号墳は農道を曲げてまで保存されました。1号墳は新平野駅西の線路南側にある径9mの円墳(写真取り忘れました)、2号墳は線路を挟んだ北側にある径17.5mの円墳、3号墳はその北側にある径15mの円墳、4号墳は西端の線路南側にある径12mの円墳、5号墳はすぐそばの線路北側にある径14mの円墳です。このうち、4、5号墳は前方後円墳の可能性があります。六世紀後半の古墳群ですが、主体部は不明です。
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小浜市平野、JR小浜線新平野駅すぐ東にあり、白鬚神社が鎮座しています。全長約58mの前方後円墳で、周溝、埴輪を伴いますが葺石はなく、六世紀初め頃の築造と思われます。
◆加茂北古墳 【管理人推薦】【県史跡】
小浜市加茂の集落北側の山裾にあります。若狭の石舞台と呼ばれる巨石墳で玄室長4.7m、幅2.6m、高さ4m、羨道長9m、幅1.6m、高さ2.3mの巨大な空間をもっています。
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北古墳の東100mくらいにあります。玄室長4.4m、幅2.9m、高さ3.5m、羨道長6.4m、幅1.5m、高さ1.5mのこれもかなり大型の横穴式石室が完存しています。
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