鳥取県岩美町小畑古墳群

日本海に面した大型横穴式石室墳


 鳥取県岩美町の小畑古墳群で、国道9号線バイパス予定地内の古墳5基が調査されました。県内最大クラスの石室や家形石棺が検出され、畿内勢力と結びついた支配者層の古墳群と見られます。2号墳は未調査、8号墳はすでに消滅。2001年6月30日現地説明会。

■1号墳(穴観音古墳)古くから開口し、観音像がまつられていた。現在は閉鎖中。石室全長11.2m、これまで県内最大の石室だった。

■3号墳/墳丘盛り土はほとんど流失していたが、周溝より、八角形墳の可能性あり。石室全長12.4m、羨道長6.9m、羨道幅1.3m、玄室長5.5m、玄室幅2.3m、玄室内に組合式家形石棺残存。

■4号墳/一辺20mの方墳で外護列石が1段残存。石室全長11.6m、羨道長6.2m、羨道幅1.4m、玄室長5.4m、玄室幅1.43m。

■5号墳/一辺23m、高さ5.6mの方墳、周溝、2段の外護列石残存。石室全長11.5m、羨道長6.6m、羨道幅1.6m、玄室長4.9m、玄室幅1.9m。最大の天井石は31トン。

■6号墳/一辺20mの方墳、外護列石1段残存。石室全長13m、羨道長8.15m、羨道幅1.75m、玄室長4.85m、玄室幅2.5m。

■7号墳/調査途中で墳丘形態不明。石室全長9.7m、羨道長5.2m、羨道幅1.5m、玄室長4.5m、玄室幅1.95m。くり抜き式家形石棺出土。


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