岡山市中部の古墳


神宮寺山古墳 【国史跡】

 岡山市北区中井町一丁目、御野小学校北東にある全長150m、後円部径70mの前方後円墳です。後円部は天計神社、前方部は墓地となっており、墳丘はかなり変形しています。後円部墳頂の神社建物脇に竪穴式石槨の天井石が露出しています。前期後半の築造と見られます。

後円部

竪穴式石槨の天井石


津高台団地内古墳群

 岡山市北区津高の津高台団地内にかつて14基の古墳が存在しましたが、団地造成で現在は2ヶ所の公園に計8基保存されています。ほとんどが横穴式石室墳で周辺に存在する製鉄遺跡との関係が想定されています。団地の中央部の公園にある佐良池支群は深い谷間に土で覆われた状態で4基の円墳が保存されていて、石室は埋められています。団地の最奥にある奥池支群にも4基の古墳が同様に土盛りの上、保存されています。

佐良池支群

奥池支群


東原八幡宮古墳

 岡山市北区津高の津高台団地西の南側斜面に横穴式石室の石材が完全に露出しています。周辺では最大の石室で、内部はほとんど埋まっていますが推定全長7mくらいでしょうか。


苫田古墳群(仮称)

 岡山市北区栢谷の苫田温泉の入り口にある大きなため池東側の急斜面にあります。谷間を挟んで北側の果樹園に小型の横穴式石室が2基開口。南側の林の中にも数基の古墳がありますが、崩れた石室が1基確認できる程度です。石棚を持つ弥勒堂古墳は未発見です。

果樹園の中にある仮称1号墳

果樹園背後の斜面にある仮称2号墳

仮称2号墳の石室

南の尾根筋にある石室


青陵古墳

 岡山市北区谷万成二丁目、青陵神社境内にあった前方後円墳ですが開発で消滅。神社脇に花崗岩製の箱式石棺のみ残されています。

  


磯ケ部古墳群

 岡山市北区福谷、宗形神社北500mの県道沿い民家の裏の山裾にあります。1号墳は径14mの円墳で、横穴式石室は全長5.7m、幅1.3mの無袖式です。奥壁から巨大な板石3枚を横に架けて2.6mの長さの石棚を構築しています。すぐそばに2号墳の石室も開口しています。

↑ 1号墳

1号墳石室の巨大な石棚 →

2号墳

2号墳石室


宗形池古墳

 岡山市北区松尾、宗形神社東にある宗形池と五反田池の間の道を北へ進むと、墓地があり、その西斜面にあります。墳丘はほとんど流失し、横穴式石室が露出しています。羨道部は崩壊していますが、玄室は意外に完存。玄室長4.5m、幅1.8m、高さ1.7m以上の右片袖式で、天井には巨石を使用し、石積みもしっかりした印象です。

古墳の現状、一見開口しているようには見えない

羨道は崩壊

玄室奥壁

奧から外


万成塚古墳 【管理人推薦】

 岡山市下芳賀、県道239号線から北へ登っていく道路脇にあります。靭負神社東100mで、詳細な場所は「古墳奮闘」を参照してください。南向きの横穴式石室は、正面が薮に覆われていますが、羨道天井が開口しているので、墳頂からアプローチしたほうが容易に入室できます。羨道は前側が埋まって崩壊していますが、玄室は完存。玄室長7m、幅2.1m、高さ2.3mの左片袖式で、久々に見る長大な石室です。奥壁が遥か向こうに小さく見えます。側壁も持ち送りがほとんどなく、目地も揃っているので安定感があり、隙間の埋め方もいいですね。床面に、石棺材らしきものが半分埋まっています。それにしても羨道の天井石は低すぎないだろうか。

道路脇にある。ちょうど地主さんが草刈り中

羨道天井の開口部

はるか向こうの玄室奥壁

玄室奥壁、丁寧な組合せ

玄門、左片袖式

羨道奧から


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