長崎県大村市・東彼杵町の古墳


玖島崎古墳群 

 

 大村市玖島崎、大村競艇場の南にあり、競艇場の前を通っていきます。「古墳のお部屋」を見て以来、いつかはと思いながら、ようやく訪問できました。競艇ファンには応えられない古墳群です(意味不明)。現在は陸続きですが、元々は島でした。11基からなる群集墳ですが、3、5号墳がなく、かわりに0、12号墳があります。また、墳丘は3基しか残っていませんが、元々なかったとも言われています。0号墳【市史跡】では横穴式石室の基底部が良好に残されていて、玄室は三つに区切られています。西側には、ほかにまともに残っているものはありません。

0号墳石室正面側

0号墳石室奧から、屍床がよくわかる

1号墳、ほとんどわからない

2号墳、わずかにマウンド?

4号墳、石材散乱、マウンドも少しある

8号墳、石材露出

9号墳、ほとんど何もなし

12号墳、石材散乱?

 東側の古墳には、墳丘や石室の一部が残っています。10、11号墳では石室の平面形がわかります。

6号墳、墳丘が残る

7号墳、石材散乱

10号墳、石室基底部残存

11号墳、袖石が残る石室

 さて、この古墳群が競艇ファンには応えられない理由は、何と、古墳群から、大村競艇場の中が丸見えなのです。しかも、すぐ目の前はピット(選手がボートの搬出入や整備をする場所)で、訪問日はレース開催はありませんでしたが、地元選手がモーター音を響かせて練習をしておりました。古墳見学後、しばし見物。


小路口鬼の穴古墳 【市史跡】

 大村市小路口本町、JR竹松駅の東200mの住宅地の中にあります。径20mの円墳で、南に横穴式石室が開口。全長約8mの複室構造で、後室は2.7×2.8mの正方形プラン、前室は1.8×2.3mの大きさで、床面はかなり埋まっています。開口部はとても狭く、人目もあるので入るのは諦めました。しかし、ここを入った人がいるとは・・・。

石室正面

石室内部


ひさご塚古墳(彼杵の古墳) 【県史跡】

 

 東彼杵町彼杵宿郷、国道205号線沿い、道の駅「彼杵の荘」の隣にあり、整備、公園化されています。全長58.8m、後円部径37.7mの県内最大級の前方後円墳です。埋葬施設は2基の石棺系石室で、1号石室は2.7×1.5×0.5mの大きさでほとんど破壊されていました。内部は赤く塗られ、鉄鏃、ガラス製小玉、勾玉などが出土、五世紀前半の築造です。2号石室は1.7×1.0×1.0mの大きさで、銅鏡などが出土、少し後の五世紀中頃の築造です。2号石室の模型が墳丘わきに造られています。公園内には歴史民俗資料館があり、出土品が展示されています。

2号石室の模型

2号石室の模型内部


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