福岡県大牟田市の古墳


甘木山古墳群

 大牟田市甘木の甘木山山頂から少し下った南斜面に分布する現存9基からなる群集墳で、山頂一帯は公園となっているので、見学は容易です。保存状態は良くなく、天井石を失った横穴式石室や石材が露出しています。石室は単室と複室とがあり、玄室はほとんど正方形をしています。

仏舎利塔のそばにある1号墳石室正面

1号墳石室奧から

仏舎利塔の隣りにある2号墳石室正面

2号墳石室奧から

3号墳石室側面

3号墳石室奧から

4号墳

5号墳石室正面

5号墳石室奧から、単室

6号墳、墳丘が割と残る。石材露出?

 

 

7号墳石室正面

7号墳玄室

7号墳玄室奧から

8号墳、墳丘のみ?

9号墳前室、複室構造

9号墳後室

9号墳後室奧から


潜塚古墳 【国史跡】

 大牟田市黄金町一丁目469、駛馬北小学校の北側の小さな丘陵上にあり、東側の墓地から登っていきます。径30mの前期の円墳で、主体部は箱式組合せ式石棺が2基埋葬されていました。また、石棺の隣りに小石室も付設されていました。四世紀前半の古墳としては南限とされる貴重な存在ですが、国史跡の割りには影が薄い古墳です。

 


萩ノ尾古墳 【管理人推薦】【国史跡】【装飾古墳】

 

 大牟田市東萩尾町、有明高専西の段丘上に築かれた六世紀後半の径19mの円墳です。装飾のある横穴式石室は現在保存施設の中にあり、入口の鍵は萩の尾バス停近くにあるフードショップヒラヤマで借ります(萩ノ尾古墳まんじゅうを売ってる店、今はコンビニ化しているらしい)。石室は複室構造で、全長7.9m、後室は2.9×2.7×3m、前室は1.8×1.7×2.7mの規模です。後室は巨大な切石を腰石とし、奥壁には石棚を設け、その上部はブロック状の小型の石材を積み、やや持ち送っています。奥壁の前には石棺材のようなものが置かれています。巨大な奥壁石材のほぼ中央に赤色顔料で多様な紋様が描かれていますが、かつては側壁にも壁画が存在していたらしいです。紋様は円紋、同心円紋、盾、ゴンドラ、三角紋などで、壁画の保存状態は輪郭がはっきりしていて、なかなか良好です。

石室の保存施設

石室実測図

羨道から前室玄門、壁画は奧の扉からガラス越しに見学

前室から後室、奥壁に壁画が見える

後室奥から前室方向

後室奥壁の壁画全景、上部は天井ではなく石棚

後室奥壁前にある石棺材?

石棚の上はブロック状の石を高く積む


<ホームへ戻る>

 

inserted by FC2 system