岐阜県大野町北部の古墳


滝谷古墳群 【1号墳が町史跡】

 大野町大字野字滝谷、県道266号線が山林の中へ入っていく手前に北へ林道が分岐しています。この林道を500m進んだ右の道沿いに1号墳があり、そこから、行き止まりの駐車場までの間に確認できただけで18基の古墳があります。いくつか横穴式石室が開口していますが、内部を見学できるのは1号墳だけです。1号墳は、径15mほどの円墳で、大きな横穴式石室がほぼ完存。全長約8m、玄室幅1.8m、高さ2mほどの両袖式で、付近で産出する石灰岩の巨石を使用しています。

林道沿いに開口

横穴式石室開口部

玄室奥壁

玄室奥から

 1号墳の少し北に民家があり、その隣りに大きな墳丘の仮称2号墳があります(以下すべて仮称)。墳丘の半分が民家の敷地になっていて、敷地内に石室が開口しているかも知れません。2号墳の北東側に3号墳、北西側に4号墳があり、4号墳は南側に石材が一部露出しています。

2号墳、右側が民有地

3号墳

4号墳

4号墳、石材露出

 4号墳の北側にある5〜7号墳は、いずれも低い墳丘の中央が陥没しています。東隣の8号墳は小型の横穴式石室が開口していますが、激狭です。があり、4号墳は南側に石材が一部露出しています。その北側の9号墳は、巨石が1個露出しています。

5号墳、右側が民有地

6号墳

7号墳

8号墳、石室開口

8号墳、石室内部

9号墳、石材露出

 東側にある10、11号墳は、いずれも低い墳丘の中央が陥没しています。その北にある12、13号墳は、いずれも大きな墳丘が残っていて、13号墳では、墳頂に横穴式石室の天井石が露出しています。

10号墳

11号墳

12号墳、大きな墳丘

13号墳、大きな墳丘

13号墳、墳頂に石室が露出

 石碑のすぐ南側に14〜16号墳があります。14号墳は横穴式石室が開口していますが、内部はかなり埋まっています。

14号墳、石室開口

14号墳、石室内部

15号墳、大きな墳丘

16号墳、墳頂陥没

 石碑の裏の駐車場に面した崖面に17、18号墳の横穴式石室がともに露出しています。いずれも内部は立入禁止となっていますが、覗くことはできます。ただし、崖を登る必要有り。

17号墳、崖面に石室開口

17号墳、石室入口

 

17号墳、石室内部

18号墳、崖面に石室開口

18号墳、石室入口

18号墳、石室内部


三ヶ原古墳群

 大野町大字野字三ヶ原、滝谷古墳群から、上記の県道266号線へ戻って、山側へ500mほど進むと、山林に入ってすぐ道路左側に古墳が1基あります。位置的に三ヶ原古墳群の1基と思われますが、確認できません。径8mほどの円墳で、横穴式石室の天井石が露出しています。周辺を探索しましたが、ほかに古墳は見つかりませんでした。

県道沿いにある

横穴式石室天井石露出


うなじ(月+豆)ヶ洞古墳

 

 大野町野、三ヶ原古墳群から、県道266号線を登っていくと、聖徳太子像の建っている展望台につきます。ここの駐車場のところから急な山道を徒歩で登っていき、ピークから少し下ったところにあります。なぜ、こんな場所に?と思うほど山の中に築かれた一辺10mの方墳で、背後は未整形で、全周を外護列石が巡っています。山側にのみ周溝があります。2010年に保存整備された横穴式石室は全長9m、幅1.4〜2mの無袖式で、持ち送りがあります。

横穴式石室正面

羨道と玄室入口付近

石室内部、補強入り

玄室奥壁


カイト古墳群

 

 大野町大字野字カイト、運動公園北側に自然公園があり、その周遊路沿いにあります。六世紀末〜七世紀に築かれた64基の古墳からなりますが、古墳築造停止後も平安初期まで火葬墓が築かれ続けました。あまり、整備されていないので、見学困難ですが、13号墳では横穴式石室が完存しています。周遊路の東側から接近すると、南側に39、40号墳らしきマウンドがあります。周遊路北側の奥の方には、多分12号墳の墳丘が見えていて、墳頂に石材が露出しています。

周遊路南側の39、40号墳か?

周遊路北側に見える多分12号墳

12号墳、石材露出

 12号墳の西に11号墳があります。墳丘はほとんどなく、横穴式石室の基底部が露出しています。その北の方にある11号墳は、群中唯一横穴式石室が完存しています。内部は半分くらい埋まっていますが、全長約7m、幅1.5mほどの大きさで、側壁は荒く、かなり持ち送っています。

多分11号墳の石室正面

11号墳の玄室付近

13号墳石室正面

13号墳石室羨道

13号墳玄室奥壁

13号墳玄室奧から、右袖部が微妙

 13号墳のさらに向こう側に、多分44号墳の墳丘が見えています。石室の天井石が露出していますが、内部は埋まっています。さらに奧に、多分45号墳があり、石材が露出しています。このあたり、古墳の位置関係、大きさと、看板の地図とがどうも一致していないので、古墳名は違うかも知れません。

44号墳

44号墳、天井石が露出

45号墳、石材露出

 山林内から、南側の周遊路に戻ると、古墳群のほぼ中央に分布図の看板が建っています。そのすぐ東の道沿いに10、9号墳がありますが、墳丘はほとんどなく、石材が散乱しています。看板の西の薮の中に17号墳があり、墳頂に巨石が露出しています。他の古墳は、削平されているか、薮の中で探索は困難です。

17号墳、巨石露出

10号墳、石材散乱

9号墳、石材散乱


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