静岡県浜松市(旧浜北市)・大屋敷A古墳群

バイパス工事で消滅する大群集墳


●静岡県浜松市尾野 大屋敷A古墳群

●2005年10月29日 現地説明会/(財)静岡県埋蔵文化財調査研究所

 国道362号バイパス建設に伴い2000年から発掘調査が続く大屋敷古墳群では、これまでに114基の古墳が発見されています。最終年度である今回はA群の14基が調査されました。墳丘、横穴式石室ともに保存状態の良い古墳は皆無ですが、三河地方、畿内、三方原台地の3地域の影響を受けた石室の形態が混在し、この古墳群の性格を示しています。現地は畿内型右片袖式横穴式石室をもつ前方後円墳、興覚寺後古墳のすぐ背後の山の南斜面で、大和政権の影響を受けて6〜7世紀の三方原台地を納めた地域の連合体の奥津城と考えられます。

 48号墳、玄室長2.7m、幅0.88m、川原石で構築する三方原台地で良く見られる形態。入り口が無く、竪穴式に近い。

 54号墳、石室幅1mで羨道部は未調査、これも三方原タイプで、天井石が一部残り、保存状態は良いほう。

 55号墳、石室全長9.7mの大型石室、立柱石が残り、三河地方に良く見られる複室構造。7世紀の築造。

 56号墳、石室全長11.4m、幅1.65mで、これも三河タイプ。石材表面やコーナーの処理など丁寧な造りが目立つ。

 58号墳、玄室長3mで胴張り状。床面の礫が良く残っている。7世紀中頃の築造。

 60号墳、石室長2.2m、幅0.85m、すべて川原石で構築されていて、保存状態も良い。


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