滋賀県近江八幡市の古墳
◆瓢箪山古墳 【国史跡】
近江八幡市長安土町桑実寺、安土城考古博物館の南、衣笠台団地の南東の丘陵上にあります。四世紀中頃に築かれた全長134mの前方後円墳で、滋賀県内では最大です。埋葬施設は後円部に3基の竪穴式石室、前方部に2基の箱式石棺が見つかっています。中央石室から多数の副葬品が出土し、それらは安土城考古博物館に石室模型と共に展示されています。
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近江八幡市の南東端、千僧供町に分布する古墳群でもと、10基以上ありましたが、現存4基です。
■トギス古墳
径14mの円墳で、横穴式石室の一部が露出しています。七世紀初頭の築造です。遠方に住蓮坊古墳が見えます。
■岩塚古墳
径27.5mの円墳で、全長11m、幅2mの横穴式石室が露出しています。六世紀末の築造と見られます。
■住蓮坊古墳
径53mの大円墳で、周濠が巡っています。五世紀中頃の築造です。
●供養塚古墳
全長70m、後円部径37mの帆立貝式古墳で、葺石があり、形象埴輪が出土しています。五世紀末の築造です。
◆妙感寺古墳(岩倉南古墳群)
近江八幡市長光寺町。千僧供古墳群の南東、岩倉交差点のすぐ東に諏訪神社があります。その石段を上った左側に巨石の上に建てられた石灯篭があります。その巨石が妙感寺古墳の天井石です。反対側に回ると、横穴式石室が開口しています。床が埋まって羨道は狭いですが、玄室は意外と広く、玄室長4m、幅1.8m、高さ2m以上、羨道幅1.3mの左片袖式で、奥壁は崩壊しています。周辺の斜面一帯に岩倉南古墳群が分布していますが、神社すぐ北側の山林に半壊した横穴式石室の石材が2基分露出しています。
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