南信州最古の前方後円墳か?


■長野県伊那市東春近「老松場古墳群」

 2017年9月3日 現地説明会/関西大学文学部考古学研究室

 老松場古墳群は現状では7基からなり、うち1号墳は、これまで双円墳とされてきましたが、最近では前方後円墳または前方後方墳との説が有力です。本年度から三年計画で初めて古墳群の本格的な調査が開始され、今年は1号墳と円墳3基の測量が行われました。1号墳は全長30mで、前方部が低く、五世紀初頭、南信地方では最古の前方後円墳である可能性が高まりました。来年以降、発掘調査により、墳形が明らかにされる予定です。7号墳は径20mの大きな円墳で、有力な被葬者の墓と思われます。その他の円墳はいずれも径10mほどで、低い墳丘を持つのが特徴です。

1号墳、後円部?より

1号墳、前方部?より

2号墳、低い墳丘

7号墳、唯一大きな円墳


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