兵庫県たつの市・龍子三ツ塚1号墳

山陰・四国の影響を受けたバチ形前方後円墳


兵庫県たつの市揖西町 龍子三ツ塚1号墳

2007年9月9日 現地説明会/大手前大学史学研究所・龍子三ツ塚古墳発掘調査団

 龍子三ツ塚1号墳は1931年に京都大学・梅原末治博士によって調査され、三角縁神獣鏡二面が出土しています。今年度、墳丘の形態・規模・構造を確認するための調査が実施されました。その結果、墳丘は前方部がバチ形に開く全長約35mの前方後円墳と判明し、三段に築かれ、各段を列石が巡っていました。これらは讃岐地方に多い形態であり、隣接する養久山1号墳とも共通します。墳丘上からは竹管文を有する壷、器台が出土、これらは山陰地方に起源を求めることができます。埋葬施設は板石で築かれた竪穴式石槨で、三角縁神獣鏡片、碧玉製管玉、鉄刀、鉄鏃、鉄斧、鉄鎌、ヤリガンナが出土しました。土器や副葬品から、築造時期は前期中葉と確定しました。

 

主体部の周りに板石を積むのも四国によくある構造

竪穴式石槨

三段に築かれた前方部、列石が良好に残る

前方部の端、バチ形に広がる


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