滋賀県竜王町の古墳


天神山古墳群 【管理人推薦】

 竜王町川守の雪野山西山麓にあり、龍王寺北西部の北支群11基、天神社東の中支群15基、龍王寺南東の南支群3基からなります。中でも中支群4、5号墳と北支群1号墳は大型の横穴式石室が完存しています。

 中支群4号墳

 天神社の東側に雪野山の登山道があり、登り初めてすぐに4、5号墳が並んでいて、道側の南南東に横穴式石室が開口しています。4号墳は径20mほどの円墳で、石室は玄室長3.95m、幅1.86m、高さ3.1m、羨道長6.1m、幅1.4m、高さ0.9mの両袖式で、玄室奥右側に副室を備えた特異な構造をしています。奥壁は二枚の巨石を横に並べ、副室までカバーしていますが、副室は石材の形に沿って、奥壁よりもさらに斜め奥に向かうようないびつな形をしています。また、羨道天井には段差があります。

中支群4号墳

中支群4号墳玄室奥壁

中支群4号墳玄室玄門

中支群4号墳副室

 中支群5号墳

 4号墳のとなりにある径20mほどの円墳で、石室は玄室長4.95m、幅2.14m、高さ3m、羨道長5.3m、幅1.64m、高さ1.2mの両袖式です。奥壁は三角形の一枚岩で、石材に沿う形で側壁をやや持ち送っています。

中支群5号墳

中支群5号墳、長大な羨道

中支群5号墳玄室奥壁

中支群5号墳玄門

 北支群1号墳(龍王寺北古墳群I支群4号墳)

 天神社の西側にも登山道があり、龍王寺北古墳群への標識が最近設けられました。そこを登っていくと、「山の神」の石碑の手前に案内標識があり、その先の林の中に1号墳があります。石室開口部が樹木で隠されているので、説明板がなければ、古墳とはわかりにくいです。径15mほどの円墳で、石室は玄室長3.9m、幅2.12m、高さ2.2m、羨道長5.32m、幅1.48m、高さ2mの両袖式で、玄門部の天井が一段低くなっています。奥壁は鏡石の上に小型の石材を積んでいて、3基の大型石室がいずれも違う奥壁の形態をしているのが興味深いです。

北支群1号墳、最近説明板設置

北支群1号墳石室羨道

北支群1号墳玄室奥壁

北支群1号墳玄室玄門

 天神社から1号墳への途中に、小古墳がいくつか見られます。また、1号墳から西へ下っていくと、麓の道路近くに石室の奥壁部が残っている古墳が1基あります。

 100m西の麓の道路近くにある石室

左の石室内部

わずかに内部が覗ける石室

天井石が露出した古墳

梅ノ木石棺仏

 竜王町川守、天神社前の道路沿いにあります。龍王寺北古墳群への登山道の前です。石材がかなり変形しているので、どこの部材なのかよくわかりませんが、家形石棺の蓋と思われます。地蔵菩薩らしき造形も磨耗がひどく、よくわかりません。

雨宮古墳

 滋賀県史跡。竜王町岡屋三ノ口、ダイハツ工場北の日吉神社近くにあります。全長82m、後円部径67mの帆立貝式古墳で周濠が巡ります。五世紀中頃の築造です。

岩屋古墳

 竜王町薬師、名神竜王インターを出て右折し、最初の信号交差点角にある不動明王堂内にあります。全長36m、後円部径19mの前方後円墳で、横穴式石室が不動明王のお堂として使用されています。南に開口する横穴式石室は玄室の奥側のみ残存していますが、玄室現存長5.4m、幅2.5m、高さ2.4m以上のかなり大型の石室です。なお、内部は土足禁止です。

古墳の現状

不動明王堂となっている石室

オウゴ古墳 【管理人推薦】

 竜王町薬師、岩屋古墳の東300m、松が丘団地の北の竹林の中にあります。一辺20mの方墳、または円墳で、岩屋古墳に続く首長墓と見られます。横穴式石室は南に開口し、全長10.5m、玄室長さ5.7m、幅2.1m、高さ3.3mの大型石室で花崗岩の石材を丁寧に積み上げています。

竹薮の中の石室開口部

羨道

玄室奥壁、石材の組合せが巧みです

玄門部

砂山北古墳群

 竜王町薬師、岩屋古墳の北500m、希望ヶ丘団地北側の松林の中にあります。3基のうち、明確に確認できたのは1基のみです。玄室の一部が残っています。

三ツ山1号墳 【管理人推薦】

 竜王町山面、美松台団地の西側の低い尾根先端にあり、児童公園のところに標識が立っています。元は10基以上からなる古墳群でしたが、現在は1基だけが残されています。墳丘はほとんど流失し、横穴式石室が完全に露出しています。奥壁が破壊されていますが、玄室長5.4m、幅1.8m、高さ2.1mの右片袖式で、羨道は埋まっていて、入口付近は破壊されています。玄室天井石は巨大で、滋賀の石舞台を名乗ってほしいところです。

石室正面、羨道は埋まっている

側面から、左が入口側

玄室奥壁、完全に石材が抜かれている

奥より、天井石が巨大

休み場古墳

 竜王町山面、鏡山へ登るハイキングコース脇にあります。鏡山へ雨乞い登山するときにここで休みを取ったことからネーミング。石室基底部のみ残っています。

山面古墳群

 竜王町山面休み場古墳の道の反対側にあります。林の中に、確認できるだけで2基の石材が散乱しています。

広谷池古墳

 竜王町鏡、広谷池の南、竜王スケート駐車場跡地の真ん中に浮島のように保存されています。径10mほどの円墳で、石室は全長5.6m、玄室長3.2m、幅1.4m、現在の高さ1.2m、羨道長2.4m、幅1.05mの両袖式で、奥壁の鏡石はなくなっています。

古墳の現状、石室入口側

石室奥側も開口している

玄室奥壁

奥より玄門部


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