佐賀県佐賀市の古墳


関行丸古墳 【県史跡】

 佐賀市久保泉町大字川久保4104、県道31号線沿い、上分三公民館の少し南にあります。全長55m、後円部径35mの前方後円墳で、主体部は古式の横穴式石室ですが、埋め戻されています。羨道がハの字に開き、玄室は腰石の上に割石を極端に持ち送って積み上げています。床には三体分の仕切があり、天井以外はすべて赤く塗られています。出土品は県立博物館にあります。

古墳への入口

前方部から後円部

横穴式石室の実測図

後円部


三郎丸古墳群

 佐賀県遺跡地図では関行丸古墳は三郎丸古墳群の中に含まれています。他の古墳を探してみると、すぐ北の公民館の近くに円墳を1基見つけました。

 


乱斗山古墳群 【管理人推薦】【市史跡】

 佐賀市金立町金立、久保委泉丸山遺跡から長崎自動車道に沿って西へ行くと、葉隠発祥の地の石碑があり、その周辺に分布する群集墳で、巨石を使用した横穴式石室がいくつか良好に残っています。弘学館高校へ行く道の横に駐車場があり、そのすぐ西のため池のほとりにある1基は複室構造の横穴式石室が良好に残っています。

後室の石材が露出

前室から後室

後室奥壁、三角形の鏡石が特徴的

後室の玄門部

 さらに西へ進むと葉隠発祥の地の石碑があり、その奧の林の中の道を進むと、分岐点に古墳群の説明板が立っています。そのすぐ裏に小さな横穴式石室が露出しています。羨道と玄室の天井石が失われています。

葉隠発祥の地の石碑

説明板そばの石室正面

玄門部奧から

天井石を失った玄室

 すぐそばに薮に覆われた石室があります。薮をかき分けると石室が現れました。小型ですが、複室構造です。羨道は破壊されていて、前室の袖部もかろうじて残っています。

石室正面(伐採後)

後室奥壁

後室奧から

前室から入口方向

 林の中を進むと、最大の古墳があります。羨道が少し失われていますが、それ以外は良好に残っています。巨石を使用した複室構造で、他の石室とはかなり格差があります。

石室正面

前室から後室

後室奧壁

後室奧から

 すぐ近くにも大きな古墳があります。石室は前室が破壊されていますが、後室は完存。鏡石が菱形をしており、これは最初の古墳の三角形の鏡石と共通する設計思想があります。

前室が開口

前室から後室

後室奧壁

後室奧から

 他にも、弘学館高校のフェンスとなりに破壊された古墳があり、石室の石材らしきものが散乱しています。

破壊された墳丘

石室の跡か?

フェンス脇の巨石、平面に加工されている

これも石材か?


西隈古墳 【管理人推薦】【国史跡】【装飾古墳】

 

 佐賀市金立町金立2936、ほとんどの地図に記載されています。径30mの円墳で、円筒埴輪、葺石が認められます。主体部は西向きに開口する横穴式石室で、玄室長3.3m、幅1.5m、高さ1.7m、羨道長2.8m、幅1.2mの疑似両袖式です。玄室内部は赤色に彩色され、凝灰岩製の横口式家形石棺が置かれています。2×1.2×1.3mの大きさで、玄門側の棺身に開口部があり、蓋は屋根部が丸く、縄掛け突起が4個ついています。装飾は石棺の内外面とも赤く塗られ、棺身開口部の左右両側に、円紋と鋸歯紋が線刻で描かれています。また蓋の玄門側小口面にも台形の張出しを彫り出した周囲に円紋が線刻で描かれています。これらの円紋はコンパス状の工具の跡が残っています。五世紀末頃の築造です。

石室開口部の現状

玄門部、柵で塞がれている

棺身向かって左側の線刻(円紋)

棺身向かって右側の線刻(円紋、鋸歯紋)

蓋小口側の装飾


銚子塚古墳 【管理人推薦】【国史跡】

 

 佐賀市金立町金立字八本松2364、県道31号線金立養護学校入口交差点の南西にあります。墳丘全長98m、後円部径58m、高さ8m、前方部幅32m、前方部二段、後円部三段に築かれたいわゆる柄鏡式の前方後円墳です。周囲には幅16〜28mの周溝が良好に残っていて、占有面積では県下最大です。主体部は未調査のため不明ですが、墳形と出土した土器から四世紀後半の築造と考えられます。

後円部への上り口

前方部から後円部


熊本山古墳出土石棺 【管理人推薦】【国重要文化財】

 熊本山古墳は佐賀市久保泉町川久保の熊本山山頂に存在した古墳で、昭和38年に発見された石棺が、現在佐賀城内にある県立博物館のロビーに展示されています。全長4.3mの長大な凝灰岩製のくり抜き式舟形石棺で、身、蓋とも内部は三室に区切られ、全面にベンガラが塗られています。一方に石枕が作り付けられていますが、被葬者は、頭の方向を逆にした二体だったそうです。四世紀末頃の古墳と考えられています。

両小口側に縄掛け突起と副室が付く

副室と石枕


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