佐賀県神埼市の古墳


伊勢塚古墳 【管理人推薦】【県史跡】【装飾古墳】

 神埼市志波屋、肥前精神医療センターのすぐ西、吉野ヶ里町との境界線近くの県道31号線沿いにあります。というより、県道で墳丘が分断されています。本来は全長78.4m、後円部径36mの前方後円墳で、前方部二段、後円部三段築成、葺石、埴輪がありますが、周溝はありません。主体部は佐賀県でも屈指の大型横穴式石室がほぼ完存しています。全長16.7m、玄室長3.8m、幅3.2m、高さ4m、周辺では珍しい大型単室構造で、その分、羨道が長大です。装飾は奧壁に赤色で紋様がいくつか描かれています。特に鏡石右上の円紋やその右上の小石材の紋様(不明)が何とか確認できます。六世紀後半の築造で、石室内の見学は市教育委員会へ申し込み。

石室正面

羨道から玄室、石材がでかい!

玄室奥壁、上部は持ち送り

玄室奥から入口方向

羨道から入口方向

鏡石右上付近の赤色の紋様

鏡石右上部の円紋、右側は人物像?

鏡石右上の石材の紋様


城山古墳群

 神埼市城原、城山の南斜面に分布する群集墳で、南の麓の種福寺の境内にある3基の古墳が見学可能です。本堂西の墓地の奧にある仮称1号墳は、径15mほどの円墳で、複室構造の横穴式石室が開口。羨道が崩れていますが、それ意外は完存しています。自然石を巧みに組み合わせ、後室はドーム状に仕上げています。石室内は藁束が干されていて、見学しにくいこと。

石室正面

前室から後室

後室奥壁

後室奥から入口方向

 仮称1号墳のすぐ東に石組みがあり、内部を覗き込むと横穴式石室でした。天井部が開口しており、内部を覗けます。小型で、内部の状態は良さそうです。

道端に石室開口

石室内、右側がマグサ石らしい

 さらに東の本堂の裏に、横穴式石室の基底部が露出しています。大きな腰石が残存していて、元は大きな石室だったと思われます。

小祠が祭られた玄室

玄室左側壁


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