佐賀県白石町(旧有明町)の古墳
白石町(旧有明町)大字深浦6032、海童神社背後の丘陵に分布する25基からなる群集墳ですが、現存するのは18基で、うち、6基が調査されています。主要部分は「龍王崎古今の森公園」として整備され、6号墳は石室に線刻の家屋紋があるため、保存施設で保護されています。
■4号墳
海童神社の南側斜面にあり、標柱が立てられていますが、よくわかりません。
■5号墳
海童神社から散策路を進むと最初に5号墳があります。横穴式石室の下側が残っています。羨道はハの字形に開いています。
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■8、17号墳
5号墳の先、散策路の左側に8、17号墳があります。ともに低い墳丘が残りますが、8号墳には石材が散乱しています。
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■1号墳
横穴式石室の下側が良好に残っています。鏡石を見ると、床が埋まっているようです。自然石乱石積みのオーソドックスな石室です。
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■2号墳
横穴式石室の下側が良好に残っています。羨道はハの字に開いています。玄室は腰石の上に平石を積み上げており、1号墳とは明らかに異なります。
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■3号墳
横穴式石室の下側が良好に残っています。2号墳同様平石を積み上げています。玄門にはマグサ石が残っていますが、幅が非常に狭いです。
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■9、10号墳?
分布図では1号墳の東側には4基の古墳がありますが、古墳名が不明確です。一部に石材が露出しています。
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■11、12号墳
3号墳の奧の林の中に11、12号墳があります。11号墳では石材が散乱しています。
11号墳
最奧の12号墳では南側に回ると、横穴式石室の一部の巨石が露出しています。
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■13号墳
3号墳の西隣りに13号墳があります。墳丘が良好に残っています。
■6号墳 【装飾古墳】
13号墳から西へ少し離れて6号墳があります。径20mの円墳で、横穴式石室は群中最大規模です。全長8.4m、後室長3.8m、幅2.3m、高さ3.4mの複室構造で、袖石は永池古墳同様に側壁から独立して立てられています。後室右袖石の前面に家屋紋の線刻がありますが、石室は保護施設の中にあるため、ガラス越しの見学になり、肉眼ではかなりわかりにくいです。ガラス窓の前にハの字に開いた石材が露出していますが、実測図とは違うので、正体不明です。七世紀前半の築造で、豪華副葬品【県重要文化財】が出土しています。
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