西都原の歴史を書き換える発見、空白期を埋める前方後円墳


■宮崎県西都市三宅西都原「西都原265号墳(船塚)」

 

 2015年3月14日 現地説明会/宮崎県立西都原考古博物館

 国特別史跡・西都原古墳群の第3支群は、西都原台地北端に位置する円墳が集中するエリアで、88基からなります。そのうち、唯一の前方後円墳である265号墳は発達した前方部の形態から、これまで六世紀頃の後期前方後円墳と考えられていました。しかし、今回の調査で、北側くびれ部から造り出しを検出(女狭穂塚に続く二例目)し、また出土した土器から、築造が五世紀後半に遡る中期古墳と判明しました。西都原では、この時期に築造された前方後円墳は、これまで確認されておらず、空白期にあたります。また、第3支群の中でも、この時期は4号地下式横穴墓が首長墓として築かれた頃であり、同時期に、同支群の中で、地下式横穴墓と前方後円墳の二つの首長墓クラスの墓が造営されたことになります。今回の発見によって、この時期の首長墓のあり方の再検討が迫られることになります。

発見された造り出し

後円部の葺石、基底石や目地も良好に残っている

後円部北側トレンチ、葺石と周溝らしい落込みがある


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