宮崎県西都市西都原古墳群第1古墳群南部


西都原古墳群第1古墳群 【管理人特選】【国特別史跡】

 西都原古墳群第1古墳群は台地の南東端に位置し、91基の古墳が分布しています。前方後円墳7、円墳84基からなり、発掘調査の結果、三世紀末から四世紀にかけて台地の縁辺に1→72→13→35→46号墳の順に前方後円墳が築かれ、その後一世紀の間を経て円墳群が築かれたと考えられています。


 200〜204号墳

 酒元ノ上横穴墓群の保存施設から第1古墳群の間に200〜204号墳が散在しています。このうち202号墳(姫塚)は全長51m、後円部径30m、前方部幅32mの前方後円墳で、盾型周溝が巡ります。前方部が発達しており、西都原では最後に築かれた前方後円墳とされています。

200号墳、右奧は酒元ノ上横穴墓群保存施設

200号墳となりの201号墳

203号墳

202号墳

204号墳


 1、2、3、5、6号墳

 第1古墳群の南端にある1号墳は小型の美しい前方後円墳です。その周辺に2、3、5、6号墳があります。このうち2号墳は径21mの円墳で、1915年に調査された古墳です。

1号墳、前方後円墳

2号墳

3号墳

4号墳

5号墳、向こうは13号墳


 4、7、10〜13号墳

 5、6号墳の北側に4、7、10〜12号墳があります。7号墳は大きめの円墳で、他は小円墳です。1号墳北側の台地縁辺にある13号墳は全長78.5m、後円部径45mの柄鏡式の前方後円墳で四世紀後半に築かれました。1916年に調査され、後円部の粘土槨から三角縁神獣鏡、翡翠製勾玉、碧玉製管玉、ガラス製小玉、鉄剣、刀子が出土しました。1995年の調査では墳丘が三段築成で葺石があり、墳丘上に二重口縁壷が置かれていたことがわかりました。現在後円部に見学施設があり、粘土槨のレプリカが見学できます。長さ7.8mの土台の上に川原石で木棺を囲い、その上から粘土で蒲鉾状に被覆していました。また、粘土槨への通路も見つかっています。

右手前から4、10、12号墳

7号墳

11号墳

13号墳、前方後円墳で、粘土槨の展示施設がある

13号墳の粘土槨展示


 8、9、14、17、19、20、21号墳

 13号墳の北側は、第1古墳群で古墳が最も集中しているエリアで、遊歩道沿いに小円墳が密集しています。

9号墳、向こうは13号墳

左奧が8号墳、手前が19号墳

14号墳

17号墳

20号墳

21号墳


 22〜25、35号墳

 21号墳に連続して、22〜25号墳があります。いずれも円墳で、22号墳は径16m、1913年に調査され、鉄剣、鉄鏃、須恵器などが出土しました。これらの東側、13号墳の北側の台地縁辺に35号墳があります。全長70m、後円部径37mの前方後円墳で、柄鏡形をしています。後円部墳頂に粘土槨があり、1913年の調査で、方格規矩鏡、直刀、鉄剣、勾玉、管玉などが出土しました。四世紀頃の築造です。

22号墳

23号墳

24号墳

25号墳

35号墳


 15、16、18、26、27、39号墳

 24号墳のとなりの27号墳は径8.6mの円墳で、1914年に調査され、土師器などが出土しています。16号墳は大きな円墳です。

15号墳

16号墳

18号墳

39号墳

26号墳

27号墳


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