宮崎県西都市西都原古墳群第1古墳群中央部


西都原古墳群第1古墳群 【管理人特選】【国特別史跡】

 西都原古墳群第1古墳群は台地の南東端に位置し、91基の古墳が分布しています。前方後円墳7、円墳84基からなり、発掘調査の結果、三世紀末から四世紀にかけて台地の縁辺に1→72→13→35→46号墳の順に前方後円墳が築かれ、その後一世紀の間を経て円墳群が築かれたと考えられています。


 46、28〜31、38、47号墳

 第1古墳群の前方後円墳はほとんど縁辺部に築かれますが、唯一、中央に位置するのが46号墳です。全長83.6m、後円部径49.8m、前方部幅36.4m、第1古墳群では最大の規模で、三段築成、周溝が巡り、葺石があります。北側くびれ部の周溝内には円形の島状施設(47号墳とされているが埋葬施設はない)があります。四世紀末〜五世紀初頭の築造です。46号墳の南側には28〜31、38号墳が取り囲むように並んでいます。

46号墳、手前右側が30号墳、左が31号墳

46号墳の島状施設(47号墳)

28号墳

29号墳

38号墳


 32、33、41〜44号墳

 31号墳の先にも、32、33、41〜44号墳が、46号墳の南側に並んでいます。44号墳はかなり大きな円墳です。

32号墳

33号墳

41号墳

42号墳

43号墳

44号墳


 45、48〜51、271号墳

 46号墳の後円部北側に45、48〜51、271号墳があります。51号墳は径12.6mの円墳で、1912年の調査で直刀、鉄鏃が出土しています。45号墳は大きな円墳です。

271号墳

45号墳

48号墳

49号墳

50号墳

51号墳


 52〜55、60、61号墳

 46号墳の北側に52〜55、60、61号墳があります。いずれも円墳です。

52号墳、奧が46号墳

53号墳

54号墳

55号墳

60号墳

61号墳


 34、36、37、56、283号墳

 46号墳の東側には小型の前方後円墳の56号墳があり、その南側の遊歩道に沿って34、36、37、283号墳が並んでいます。56号墳は1913年に調査され、後円部かた鉄剣が出土しました。36号墳は径13mの円墳で、同じく1913年に調査され、鉄斧、須恵器杯が出土しました。283号墳は径12mの円墳で、1913年に調査され、刀子、鉄鏃、ガラス玉などが出土しました。

56号墳

283号墳

34号墳

36号墳

37号墳


 57〜59、62、67、284号墳

 56号墳の北側には57〜59、62、67号墳が取り囲んでいます。いずれも円墳です。57号墳は形の整った大きな円墳です。57号墳の東側にある284号墳は台地の東端にある円墳で、1917、2012年に調査された結果、弥生末期の土器が多数出土したため、弥生終末期の周溝のない墳墓と考えられています。主体部は見つかっていません。

284号墳

57号墳

58号墳

59号墳

67号墳

62号墳


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