宮崎県西都市西都原古墳群第3古墳群南部
■西都原古墳群第3古墳群 【管理人特選】【国特別史跡】
西都原古墳群第3古墳群は台地の北端に位置し、86基の古墳が分布しています。前方後円墳は1基のみ(265号墳)のみで、他はすべて円墳です。111号墳の地下には4号地下式横穴墓が築かれ、内部をカメラで見学できるようになっています。 |
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第3古墳群の南東端にある111号墳は径28mの支群中最大の円墳です。埋葬施設は3基の木棺が重なり合って検出されました。また、木棺群に先だって、墳丘の築造とほぼ同時に墳丘の地下に4号地下式横穴墓が築かれていました。周溝内に竪坑があり、墳丘の中心に向かって、玄室が続いています。111号墳は元々、五世紀後半頃に4号地下式横穴墓に伴う墳丘として築かれ、その後六世紀初頭頃から墳頂に木棺が埋葬されていったものと考えられます。地下式横穴墓は現状保存され、内部を遠隔操作のカメラで見学できるようになっています。
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111号墳の南側には道路沿いに112〜114号墳が並んでいます。いずれも小さな円墳です。また西側には115〜117号墳があり、これらは中規模の円墳群です。
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111号墳の北西にある118号墳は支群中、2番目に大きな円墳です。その周辺に分布する119、120、291、292号墳はいずれも小さな円墳です。
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さらに西のエリアには156〜160号墳が分布しています。156号墳は1915年に調査された円墳で、銅鏡、直刀、鉄剣、鉄鉾、鉄鏃、勾玉、管玉などが出土しました。
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支群南部の西端には161〜166号墳が分布しています。南側の道路に沿って161〜163号墳が並び、西端に164〜166号墳が集まっています。
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第3古墳群の少し南に離れた西都原東地区に167、168号墳があります。167号墳径14mの円墳、168号墳は径12mの円墳です。これらの間に消滅した古墳の周溝が見つかり、墳丘が復元されています。また、となりに馬の土壙墓も見つかりました。
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