宮崎県西都市西都原古墳群中央部


西都原古墳群 【管理人特選】【国特別史跡】

 西都市三宅、西都市街地の西の台地上に分布する大古墳群で、東西2.6km、南北4.2kmの範囲に300基以上の古墳が分布しています。三世紀末から六世紀までにわたり、前方後円墳31基、方墳1基、円墳279基のほか、地下式横穴墓、横穴墓が築かれています。古墳群一帯は現在、風土記の丘第1号として広大な古墳公園となっています。また、公園内には西都原考古博物館があり、古墳群を中心とした県内の遺跡の展示が充実しています。

 


 男狭穂塚古墳・女狭穂塚古墳・171号墳

 古墳群のほぼ中央西寄りに二基の大型前方後円墳が隣接して並んでいます。女狭穂塚古墳(女狭穂塚陵墓参考地)は全長176.3m、後円部径96m、前方部幅110mの九州最大の前方後円墳です。三段築成でクビレ部両側に造出しがつき、盾形の周濠が巡ります。五世紀前半頃の築造と推定されています。隣りの男狭穂塚古墳(男狭穂塚陵墓参考地)は全長154.6m、後円部径132mの日本最大の帆立貝式古墳です。三段築成で二重の周濠が巡りますが、前方部が中途半端な形状をしており、造営を途中で中止した可能性があります。女狭穂塚に先行する五世紀前半の築造です。なお、この二古墳は宮内庁が管理しているので、特別史跡の範囲外となっています。女狭穂塚古墳の南西に隣接して陪塚の171号墳があります。一辺20mの方墳です。

古墳のレプリカ

男狭穂塚古墳、墳丘は遠くに見えるだけ

女狭穂塚古墳

女狭穂塚古墳(右側の森)の陪塚の171号墳


 鬼の窟古墳(206号墳)・205号墳

 

 公園のほぼ中央にある鬼の窟古墳は径37m、高さ7.3mの円墳で、二段築成、葺石はなく、二重周溝と外堤が巡ります。主体部は古墳群で唯一の横穴式石室で、玄室長4.8m、幅2.5m、高さ2.2m、羨道長7.5m、幅1.8m、高さ1.8mの両袖式で、床面には川原石が敷き詰められ、排水溝が設けられています。石室内から釘、耳環、鉄鏃、馬具、土器類が出土しています。六世紀後半〜七世紀初頭の築造で、西都原古墳群最後の首長墓と考えられます。南西に陪塚の205号墳があります。径15mの円墳です。

外堤と外堀

石室正面

羨道

玄室奥壁

玄室奧から

陪塚の205号墳


 坂元ノ上横穴墓群

 鬼の窟古墳の南で、平成6年に発見された群中唯一の横穴墓群で、墓道10、玄室6、二重周溝のある円墳1基からなります。1、2、6号墓の玄室が調査され、6号墓では墓道の奥側と側壁の二ヶ所に玄室があり、側壁の6-2号玄室からは熟年女性の人骨が見つかりました。3号墓の後方には円形の墳丘が存在しています。横穴墓群は現在、覆屋内に現地保存されています。また、覆屋の外に円墳も残っています。鬼の窟古墳とほぼ同時期の築造です。

1号墓墓道

2号墓

3号墓の墳丘

4号墓の墓道

5号墓の墓道

調査された6号墓、奥壁と側壁に二ヶ所の玄室

側壁の6-2号墓内部、熟年女性の人骨が残っていた

覆屋の外側にある円墳


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