奈良県桜井市・桜井茶臼山古墳

石組みの地中排水溝を発見


奈良県桜井市外山 桜井茶臼山古墳

2007年6月15日 日本文化財探査学会で発表/天理大学考古学・民俗学研究室

 天理大学が今年1月に実施した桜井茶臼山古墳のレーダー探査による調査で、墳丘に染み込んだ雨水を抜く石組みの地中排水溝が確認されました。後円部の北東部基壇斜面に、石組みの先端部が露出しているのが見つかり、レーダー探査の結果、石組みが地中3m以上の長さで続いているのがわかりました。同様の地中排水溝は今城塚古墳など従来六世紀以降のものと考えられてきましたが、四世紀初め頃の前方後円墳ですでに使用されていることで、始まりが200年遡ることになりました。

後円部北東基壇部のテラス下に露出

基壇斜面に露出する石組み


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