兵庫県三田市北部の古墳


大歳谷1号墳

 三田市東本庄。国道176号線四ツ辻交差点から県道309号線を東へ300mのところに東本庄公会堂があり、そこから北の方の山沿いに、1ヶ所飛び出した尾根筋があります。その先端部に古墳があります。径18mの円墳で、墳丘の南側が削られ、横穴式石室が南方向に開口しています。石室の前半分が破壊されていますが、玄室残存長4m、幅1.8m、高さ2.8m以上の規模で、側壁には持ち送りが見られます。六世紀末の築造です。

古墳の立地、南側より

石室正面

玄室奥壁

玄室奥から外

沢山古墳群

 三田市東本庄、本庄小学校東の道を南に1km進み、左側に大きなため池が見えると、その手前右側の山林内すぐにあります。道路からは見えにくいので注意が必要。1号墳は2004年に調査され、径16mの6世紀後半の円墳と判明しました。横穴式石室は羨道部が破壊されていますが、完存する玄室は表面を平らにした石材を持ち送って構築し、全長5.5m以上、玄室長3.96m、幅2.1m、高さ2.2m、羨道長1.5m以上、幅0.96mの右片袖式です。石室は現在施錠されていて、扉越しに覗くことができます。西100mに2号墳がありますが、石材が完全に抜き取られています。

 2007年時点で、古墳のある山林への立ち入りが禁止されています。

1号墳

1号墳石室正面

石室内部

西100mにある2号墳、石材は完全に抜かれています

須磨田3号墳

 三田市須磨田。県道309号線須磨田交差点を南へ500m進むと、東側に大きなため池があり、その南側の山林内にあります。スクラップ工場脇の道を東へ曲がってすぐ左側の林の中に横穴式石室が半壊状態で露出しています。手元の資料では、径9mの円墳で、石室全長5.5m、高さ1.75mとなっていますが、現状では高さ1mほどしかなく、ここが本当に3号墳なのか、疑問の残るところです。

石室正面より

玄室、右側が奥壁

大戸松古墳群

 三田市東山。須磨田3号墳から南へ500m、峠を越えた道路西側に資材置き場があり、その向こうの山林内にあります。3基からなり、1、3号墳で石室が開口しています。

 1号墳

 径12mの円墳で、横穴式石室が南南西方向に開口、羨道部が崩壊していますが、玄室は良く残っています。全長6.48m、玄室長4.14m、幅2m、高さ3.1m以上、羨道長2.7m、幅1.32mの右片袖式で、志手原2号墳と似たタイプの背の高い構造です。六世紀後半の築造です。

 3号墳

 1号墳の南50mにあり、山林の先端に半壊した石室が露出しています。径15mの円墳で、横穴式石室は羨道部が不明ですが、玄室長4m、幅1.9m、高さ1.9m以上の規模で、袖部は構造が良くわかりません。六世紀中頃の築造で、1号墳に先行すると思われます。

古墳の立地

持ち送りが急

玄室奥壁

袖部?羨道が石材で塞がれている

角蓮寺古墳群

 三田市東山。大戸松古墳群の道路の反対側の畑のところから山林に入ると、山麓に用水路が横切っています。水路に沿って少し南に進むと、山林内に墳丘がいくつか見えてきます。うち、奥の方にある4号墳のみ保存状態が良好です。径11mの円墳で、横穴式石室は南南東方向に開口し、羨道部が崩壊していますが、全長7.3m、玄室幅1.8m、高さ2.1mの無袖式です。側壁上部にやや持ち送りが見られます。六世紀末ころの築造です。他の古墳は、一部に石材が散乱したり、石材が抜かれた跡が見られる程度です。

4号墳石室正面

4号墳玄室奥壁

4号墳石室奥から

隣の墳丘、石材が散乱している

東仲古墳 【管理人推薦】

 三田市末東、千丈寺湖から県道309号線を東へ進み、家畜小屋の隣の道路沿いにあります。径14mの円墳で、横穴式石室が西に開口、全長8.1m、玄室長4.4m、幅1.96m、高さ2.8m、羨道長3.75m、幅1.5m、高さ1.9mの左片袖式で、右側壁の玄門部近くに片持ちの石棚が突き出しています。床からの高さ1.5m、長さ0.7m、幅0.45mで石棚としては珍しい形態です。石室は2004年の調査後施錠されています。

岡ノ谷古墳 【管理人推薦】

 三田市末西、千丈寺湖の北にかかる御旅橋の東のたもと北側に岬状に突き出た丘陵先端にあります。径18mの円墳ですが、墳丘はかなり失われ、奥壁をなくした大型の横穴式石室が開口しています。全長10.5m、玄室長4.3m、幅1.95m、高さ2.6m、羨道長6.3m、幅1.1m、高さ1.8mの左片袖式で、奥壁は最下段の石材のみ残り、側壁は持ち送りが急です。羨道が細長く湾曲しているので、袖部の角度がかなり鋭角となっています。

古墳の立地現状、中央の竹林の中

奥壁側、石材が失われている

石室正面、羨道部は細長く、湾曲している。

玄室、奥壁は最下段の石材のみ残る。

双子塚古墳群

 三田市末、千丈寺湖のほぼ中央にかかる末吉橋西側、青野ダム近くの県道南側にかなり崩れた墳丘が2基並んでいます。道路側の1号墳は、かなり破壊されており、主体部もまったく不明です。奥の2号墳は径15mの6世紀後半の円墳で、かろうじて横穴式石室の痕跡が残っており、全長7.2m以上、玄室長4.6m、幅1.95m、高さ1.8m以上、羨道長2.6m以上、幅1.3m、高さ1.2m以上の左片袖式に復元できます。

1号墳

2号墳

2号墳石室跡

末野前方後円墳

 三田市末、末野バス停のすぐ西の道路添い、末野公会堂の北側にあります。全長32mの前方後円墳で、周囲には水を湛えた周濠が巡り、保存状態はかなり良好です。後円部上に神社があり、未調査のため、築造年代は不明です。

周濠も含め、保存状態が良い

前方部から後円部を見たところ、墳丘は細長い印象

朱ずめ古墳

 三田市末、末野バス停前のたばこ屋さん横に路地があり、その先にあります。末野前方後円墳とは県道をはさんだ向かいです。台地先端部に築かれた小円墳で、箱式石棺の一部が露出しています。かつては石棺内部が見えていて、1.86m×0.57m×0.38mの大きさで、内部は朱で真っ赤だったそうです。

古墳の現状

石棺の一部


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